「いろいろありがとう。命拾いしたよ」
「いいんだダック。自分でやった事は自分で始末しなくちゃ」
概要
オリバーは『汽車のえほん』とそれをベースとした映像作品の『きかんしゃトーマス』に登場する蒸気機関車のキャラクターである。
タグとしては、オリバー(きかんしゃトーマス)が既に使われているが、本来は汽車のえほんが原作のためこちらの記事に解説を掲載する。
『汽車のえほん』と『きかんしゃトーマス』では設定が異なるため、媒体別に解説を行う。
汽車のえほんにおいてのオリバー
データ
所属鉄道 | グレート・ウェスタン鉄道 →イギリス国鉄 → ノース・ウェスタン鉄道 |
---|---|
製造年 | 1934年8月31日 |
来島年 | 1967年 |
性別 | 男性 |
ベースカラー | 深緑色 |
車軸配置 | 0-4-2 |
番号 | 1436 |
モデル | グレート・ウェスタン鉄道クラス1400 |
初登場 | 第23巻機関車のぼうけん |
概要
汽車のえほんの第23巻『機関車のぼうけん』より初登場したタンク式蒸気機関車。
経歴
1967年、イングランド西部の支線が急速に閉鎖されたため、仕事が無くなったオリバー達は廃車の危機に陥った。
オリバーの機関士と助手は、イングランド西部に身寄りがない独身だったため、客車のイザベルとブレーキ車のトードを連れてノース・ウェスタン鉄道に逃走を図る。
途中、管制室に『夜に走る謎の列車』として知られ、ディーゼル機関車共に捕まえに掛かられてしまうも、親切な信号係に使われなくなった支線に隠してもらったりして、なんとかノース・ウェスタン鉄道が乗り入れするバロー=イン=ファーネス駅の操車場まで到着するが、そこで石炭が尽きてしまう。
そこへ偶然にも夜行の貨物列車を引いてきて帰るところだったダグラスに発見され、脱出に協力もらい、ノース・ウェスタン鉄道に到着し、その後修理され、無事ノース・ウェスタン鉄道所属となった。
特徴
ソドー島のタンク式蒸気機関車には珍しく、従輪がある。
意外と速く最高速度は128kmとトーマスの倍である。
オートコーチに対応している。(オートコーチについてはイザベル〉イザベル(汽車のえほん)を参照)
性格
クールで賢明だが、大きな機関車達に褒められた時は、今まで大きな機関車に褒められたことがなく有頂天になり、貨車共の悪戯もあって転車台の穴に落ちるという失態を犯してしまった。
その失態で、貨車に馬鹿にされた際は、トードが提案した方法で貨車を懲らしめた。
命の恩人のダグラスに感謝している。
運用
主にアールズバーグ線の旅客・貨物運用についている。
旅客に使う客車は、一緒に脱出したオートコーチのイザベルを引き続き受け持ち、さらにダルシーを貰うことになった。
きかんしゃトーマスにおいてのオリバー
データ
所属鉄道 | グレート・ウェスタン鉄道 →イギリス国鉄 → ノース・ウェスタン鉄道 |
---|---|
性別 | 男性 |
車軸配置 | 0-4-2 |
ベースカラー | 赤錆色→黄緑色 |
製造年 | 1934年8月31日 |
来島年 | 1967年 |
番号 | 11 |
日本版声優 | 緑川光→小田柿悠太 |
モデル | グレート・ウェスタン鉄道クラス1400 |
初登場 | 第23巻機関車のぼうけん |
概要
きかんしゃトーマスにおいても登場キャラクターの1台として登場している。
汽車のえほんとの違い
きかんしゃトーマスにおいての変更点は以下の通りとなっている。
- ソドー島来島の経緯が尺の都合で簡略化された。
- 脱出の際、原作では偽装の為に行った細工が登場時からされている。
- 塗装が黄緑になった。
- レギュラー機関車たちの番号が欠けないために番号が1436から11に変更された。
- トードが専用ブレーキ車となった。
- CG期以降はボディがトーマス達よりも少し小さくなった。
2次創作について
海外では、trainzを使った動画が多く制作されている。
それに使われるモデルは、きかんしゃトーマスベースのモデルやグレート・ウェスタン鉄道クラス1400ベースのモデルなどがあったりする。
余談
- 原作のオリバーの番号の1436はオリバーのモデルとなったグレート・ウェスタン鉄道クラス1400に実際に存在した番号である(1955年廃車されたため、オリバーがイギリス国鉄に移ったのはこの頃からだとされる。)。
関連タグ
アールズバーグ線での同僚