概要
アールズデール鉄道は、イギリスの架空の島であるソドー島に敷設されていた線路幅381mmの架空の鉄道であり、ソドー島の鉄道では一番新しい鉄道である。
汽車のえほんとそれを原作とするきかんしゃトーマスの舞台となる鉄道の一つであるが、媒体によって設定に違いがあるので、媒体別に解説を行う。
汽車のえほんでのアールズデール鉄道
歴史
1964年、チャールズ・トップハム・ハット卿2世はティッドマス港の混雑緩和の対策を検討していた。チャールズ・トップハム・ハット卿2世はティッドマス港の混雑緩和のためにナップフォード港を改修したが、それでも混雑緩和の決め手とはならなかったため、検討した結果アールズバーグ港が最適な港と判断し、その際アールズバーグ線を再開させることを決定させます。この調査の際、ミッド・ソドー鉄道の廃線跡が雑草があまり生えていないのに対し、アールズバーグ線は最低限のメンテナンスをしていたのに荒れていたのです。調べてみるとミッド・ソドー鉄道のバラストは経済的理由から鉛の鉱山から出た石を使用していたため、雑草が生えないことが判明した。
チャールズ・トップハム・ハット卿2世は実験して鉛の鉱山から出た石が雑草を生やさないことを確認すると、カルディー・フェル鉄道とスカーロイ鉄道の経営者達と委員会を結成し、鉛の鉱山から出た石を輸送させるためにミッド・ソドー鉄道の廃線跡に沿って新しい鉄道を敷設することを提案します。この時カルディー・フェル鉄道の局長のウォルター・リチャーズが谷の風光明媚な観光名所を念頭に置き、観光産業に従事する人々からの投資を奨励するために会社の基礎を広げる事を提言しました。この意見はハンデル・ロイド・ブラウン卿2世の賛成もあって満場一致で可決され、好評を博した。
こうしてミッド・ソドー鉄道の10マイル(キロメートル換算だと16.0934キロメートル)の軌道と駅や建物を購入して、新しい軌道を敷設するためにアールズデール鉄道会社が設立されました。
一方、バラスト会社は、鉛の鉱山だけでなく、市場に出たばかりのマースウェイトの花崗岩採石場も買収し、最終的にはアールズデール・バラスト・アンド・グラナイト会社と名乗りました。
アールズデール鉄道はバラスト輸送だけではなく、渓谷を訪れる観光客に興味を持たせ、周辺地域のホテルやゲストハウスに利益をもたらすための役割も与えられます。
委員会は、目覚ましい復活を遂げたカンブリア州にあるレーブングラス・アンド・エスクデール鉄道に興味を持ち、ウィルバート・オードリーは委員会の会長を務めるカルディー・フェル鉄道の持ち主のハリー・バレイン卿とレーブングラス・アンド・エスクデール鉄道の経営陣の接触を成功させます。
この関係は今でも続いており、2つの鉄道の利益に大きく貢献しています。
レックス、マイク、バートや客車を入手できる事を極秘で教えてくれたのはレーブングラス・アンド・エスクデール鉄道を運営するレーブングラス社でした。車両はアールズデール鉄道が新しい車両を購入または製造するまでは持つと考えられました。
レーブングラス・アンド・エスクデール鉄道はバラストや道路に使う石の事業を止めていましたが、委員会に素早く荷下ろしできる砂利落としと底開き貨車のデザインを探すことを許可しました。
ミッド・ソドー鉄道の軌道は頑丈に出来ていたため、可能な限りミッド・ソドー鉄道の構造物や駅がそのまま使われました。
重役のファーガス・ダンカンの指示のもと工事は急ピッチに行われ、1967年の復活祭(春分の日の後の最初の満月の次の日曜日)までに検査が行われ、開通します。
その後も改良が行われ、側面が開いている有蓋客車はアールズバーグ工場で製造された完全密封型のサルーン客車に置き換えられました。無蓋客車は、天候が良い時は人気があります。
1966年、線路工事に使用するためブリスター1号、ブリスター2号の2台の小さなディーゼル機関車を購入。
1967年、入れ替えや空になった車両の移動用にディーゼル機関車のフランクを製造。
1969年、従業員の輸送や作業列車に使用するためにシグリッド・オブ・アールズデールを購入。
1976年、蒸気機関車の故障や輸送量増加の観点から4台目の蒸気機関車としてジョックを製造。
アールズデール鉄道の人気により乗客の数が多くなり、臨時で増便が必要になるほどでした。増便を出せば、後の列車に遅れが出るようになりますが、その遅れを最小限にするために従来の交通管制システムから無線制御システムを1977年に導入しました。基本的にこのシステムはうまくいっており、鉄道検査院の条件付き承認も得ています。
ファーガス・ダンカンもこのシステムが他の鉄道でも使用される事を検査官が推奨することを願う程良いシステムだと思っています。
1987年時点でファーガス・ダンカンが重役、イワン・ファリエが職長を、ラナルド・ドリクソンが取締役会長を務めました。
ファーガス・ダンカンは2005年頃には引退の準備をしていましたが、後任は不明です。
従業員
・ファーガス・ダンカン → 重役
・イワン・ファリエ → 職長
・ラナルド・ドリクソン → 取締役会長
輸送状況
アールズデール鉄道の輸送は以下の通りとなっている。
旅客
旅客は観光客がメインターゲットである。
貨物
貨物の主な輸送はバラストでいくつかの廃坑から採取したバラストをアールズバーグ・ウェスト駅方面に輸送し、輸送したバラストをノース・ウェスタン鉄道に受け渡します。
バラスト以外にも服を作るために必要な羊毛も輸送しています。
路線
路線図
運用車両
・レックス
・マイク
・バート
・フランク
・ジョック
・無蓋客車
・側面が開いている有蓋客車
・完全密封型のサルーン客車
・底開き貨車
・無蓋貨車
きかんしゃトーマスでのアールズデール鉄道
従業員の違い
きかんしゃトーマスでは人物の設定が原作から変更したり、オリジナルキャラが代わりを務めたりするがファーガス・ダンカン自体の設定は特段変更されていないため、作中ではかなり珍しい存在である。(ただし、模型時代に映像化された原作の中にファーガス・ダンカンが登場する回があったが、別のキャラクターに変更されている)
イワン・ファリエ、ラナルド・ドリクソンに関しては原作回が映像化されていなかったり、そもそも設定にしか登場しないために登場していない。
車両の違い
機関車の場合、レックス、マイク、バート以外は未登場となっている。
客車の場合、2020年4月現在、客車すべてが無蓋客車になっている。また人格が描かれてもいない。