ザイ
ざい
※pixivでは専らオリジナルキャラのタグとして使われている。
概要
2015年、中央アジア・タクラマカン方面から突如出現し、世界を脅かしている正体不明の飛翔体。
名前は中国語の『災厄』に由来する。
白く輝くガラス細工めいた機体で、圧倒的な物量もさることながら、有人機では不可能な高機動性能を持つだけでなく、電波だけでなく人の感覚にすら影響するEPCMという電子・知覚妨害手段、さらに指向性エネルギー兵器のようなさまざまな未知のテクノロジーを駆使する。滅多に使用する事はないが、戦術核兵器も保有している。
これらにより人類側はミサイルはおろか目視による攻撃すらも困難であり、対抗するために墜落したザイの部品を使用したドーターを開発する。
種類はさまざまで、通常の戦闘機型から爆撃機型、それらの母艦として機能する大型のもの、果ては自爆突入型やエクラノプラン型のような航空機とは言いづらいものまで存在する。
その本拠地は「球殻」と呼ばれる、半径7キロもの天体のごとき巨大球体にある。
地上戦力は存在しないが、地上に基地を構築する能力は存在し、それによって世界各地を制圧している。前述の能力により、構築したものは通常の建造物や設備と何ら変わらない外見と認識されることもある。
その目的は不明だが、人口が多い地域を狙う傾向にあるようで…?
※以下ネタバレ注意
その正体は、1000年以上未来の人類が生み出した、歴史改変システム。
あらゆる資源が枯渇して滅亡の危機に瀕した未来の人類は、物理的な壁や時空という概念が存在しない『本質』のみの世界であるアンフィジカルレイヤーを利用し、人間自身の概念からエネルギーを汲み上げる「叡子(えいし)理論」を発明。
しかし人間の概念を燃やす事は人間自身の消滅を意味し、滅亡を回避する事ができなかったため、叡子理論を利用した「人類最後の希望」として誕生したのがザイである。
その目的は、人類を滅亡させない程度に過去の文明を破壊する、つまりリセットである。
アンフィジカルレイヤーを介して未来から実体のないプログラムのみの状態で時空を超え、現地の資源を利用して実体化している、ある種の概念のような存在であるため、物理的に破壊しても「纏った殻がなくなる」だけで本体そのものには全く影響がない。
逆に言えば、纏うもの次第で何にでもなれるという事でもあり、彼女が言ったように、ザイもアニマも本質は全く同じなのである。