概要
電撃文庫(KADOKAWA、アスキー・メディアワークスから引き継ぎ)のラインナップのひとつ。
作者は夏海公司、イラストは遠坂あさぎ。
2014年9月から刊行されている。既刊は2019年6月時点で12巻。第11巻をもって本編は完結し、第12巻はスピンオフ的な短編を中心に構成されている。
トミーテックにより登場機体が何種類かプラモデル化されているが現在は入手困難。
後述するアニメ化を記念して、カクヨムにて第1巻が無料公開されている。
テレビアニメ
TOKYOMX、サンテレビ、AT-XおよびBS11にて2019年冬に放送。
制作は別の電撃レーベル作品である『博多豚骨ラーメンズ』のテレビアニメ版や、同じく戦闘機を題材にした『マクロスΔ』を担当したサテライトが担当。
全12話。原作第3巻まで(と第8巻の一部)のエピソードで構成。ただしこの範囲は大きな謎を残してすっきりしないまま終わるタイミングである事、作中随一の人気キャラの登場目前という中途半端なものであるため、続編を希望する声もそれなりにある。
OP曲の冒頭や次回予告で「クリアード・フォー・テイクオフ」という言葉がよく使われるが、これは「離陸を許可する」という意味。本来は管制官がパイロットに出す指示であり、パイロットが使うのはそれを復唱する時のみなので、この場合は「離陸許可を了解した」という意味合いになる。
ストーリー
突如飛来した謎の飛翔体『ザイ』によって人類の航空戦力が圧倒された世界、彼らに対抗すべく開発されたのは既存機体に改造を施した『ドーター』と呼ばれる兵器。それを操るのは少女の姿をした『アニマ』と呼ばれる操縦機構。
鳴谷慧が出会った真紅に輝く戦闘機、それを操るアニマであるグリペン。人類の切り札である少女と、空に焦がれる少年の戦いが始まる。
(電撃文庫特設サイトより、ピクシブ百科事典用に調整)
キャラクター
人間
アニマ
用語
ザイ
ザイの記事を参照。
EPCM
ザイ最大の武器。
「Electronic and Perceptual Counter Measures」の略称。電子対抗手段 (ECM)に、感覚を意味する「Perceptual」を付加した造語。
これにより、相手は単なる電波・センサー的な妨害を受けるだけでなく、幻覚症状のような状態に陥って目視での視認も困難になってしまい、ドーター以外で打ち破る事は困難である。
また、単なる妨害手段としてだけでなく、ザイにとってコミュニケーションの手段としての役目も持ち、場合によっては相手を洗脳して操ってしまう事もできる。
ドーター
ドーター(ガーリー・エアフォース)の記事を参照。
アニマ
アニマ(ガーリー・エアフォース)の記事を参照。
アンフィジカルレイヤー
物語の鍵を握る異次元世界。
非物理層とも呼ばれるように、物理的な属性が存在しない世界で、中では個々人の「個」の概念が取り払われ事象の「本質」だけが残る。また時間や空間の概念も希薄になり、イメージの具現化も起きる。
関連タグ
8番らーめん - 北陸地方ローカルのラーメンチェーン店でアニメ版にも登場。なお舞台となる小松市には5店舗存在するが、そのうち城南末広店が劇中のモデルと見られる。
関連作品
よみがえる空 - 舞台となる地が本作と同じ、と言う事になっているオリジナルアニメ。
荒野のコトブキ飛行隊 - 放送開始時期が同じ戦闘機アニメで、何かと比較される事が多い。ただしこちらはオリジナルアニメであり、大戦機を題材にしている。
エースコンバット7 - 発売が放送時期と重なった戦闘機ゲーム。共通する出演声優もいる他、登場機種もほぼ共通しているため一部ではコラボしてほしいという声もある。
マブラヴ - 「敵である人外が中国から世界へ侵攻」「各国の行動」「ヒロインの正体」などに類似点が見られる他、シリーズの一作のアニメは本作と同じサテライトが手掛けている。また、戦術機がアニメ版のザイの機動のイメージ元のひとつになっている。
戦闘妖精・雪風 - 一部設定に類似する要素を含む先行作品。「敵勢力圏下の空港(雪風では空軍基地)」を舞台にしたエピソードにも類似点が見られる。
戦翼のシグルドリーヴァ - 一部設定に類似要素を持つオリジナルアニメだが、こちらは上述のコトブキ飛行隊と同様に大戦機がメイン、北欧神話要素を含む箇所が異なる。