「早く皆の役に立てるよう頑張る」
概要
小松基地にて八代通遥が管理するアニマのひとつ。適合機体はJAS-39D-ANM。コールサインはバービー01。自立飛翔体四号とも呼ばれる事から、日本のアニマでは最後発と思われる。
ペールピンクのストレートロングヘアに加え、中学生くらいの小柄な体格も相まって、人形のような印象を与える。
一見するとのんびりかつ淡々としているように見えるが、根は負けず嫌い。また一般常識に疎い。
食い意地が張っており、「ランチタイムの稲妻、丸呑みのグリペン」を自称。しかし箸の持ち方はおかしい。胸の大きさを密かに気にしているらしく、ヨーグルトドリンクが好物になっている。
普段は勝手に「秘密基地」としている旧海軍の掩体壕にいる事が多い。
当初は例え戦闘中であってもほんの数時間で気を失ってしまうほど挙動が不安定で、廃棄処分さえ予定されていたが、鳴谷慧が傍にいると互いの脳波が同調し10時間も活動していられるほど挙動が改善される事が判明。以後彼と共に過ごすようになり、戦闘時も彼を同乗させて戦うようになる。
ただ、人間達が知りえない事を無自覚に口にするなど、謎めいた側面もある。
なお、航空自衛隊では正式採用されていないはずのグリペンが、なぜ日本でドーターとなり日の丸の国籍マークを付けて活動しているのかは不明である。
曰く、南米から買い取ったものらしいが、南米の某国へ輸出されるはずが現地の武装組織に奪取され、その武装組織壊滅後紆余曲折を経て手に入ったものだという。
※以下ネタバレ注意
その正体はザイを未来から過去、過去から未来へと送るべく時間のルーブを繰り返している存在。本編開始の時点で少なくとも20回はループを繰り返している(本人は記憶が曖昧なので実際は二倍だろうと語っている)。
最初の時間軸(本編より10年後の2027年の時代を持つ)でザイに物理的な破壊は意味をなさない、未来から送り込まれた歴史改変システムと判明したのを受け、グリペンは埋め込まれた時間遡行プログラムをザイの本拠地「球殻」内で発動させる事で、自身の肉体と機体を失う代わりにザイを「球殻」もろとも千年前の時代に飛ばして休眠状態にさせ、21世紀になって再び目覚めたらまたドーターとして生まれ変わり戦い、また千年前へ送り返すという「千年という時間の檻」に閉じ込めているのである。
最初の時間軸でのグリペンは性格が若干異なり、ポルトガル語を基本言語としていた(よって明言こそされていないが、元々ブラジルの機体だったと思われる)。
食い意地が張るようになったのも、全ては最初の時間軸の経験から身に着けたものである。
この時間軸のアニマは、人間の脳波を起動キーとする事で安全装置としていた。その時グリペンの起動キーを担うバディとして選ばれた相手こそ、この時間軸では航空自衛官となっていた慧(いわば未来の慧の可能性のひとつ)だったのである。
以来、グリペンは同じ時代で何度も慧と共に飛び戦い、最終的には慧を置いてザイもろとも千年前へ飛ぶというループを繰り返していたのである。
本人はあくまで慧に未来を残すためにもと与えられた命令を忠実に実行しているだけで全く苦には感じていないが、慧にとっては気が気ではなく、真実を知るや否やグリペンをループから解放しようとするのだが、ようやく見つけ出した方法もグリペンを含めた全てのアニマ達の消滅を意味するもので…
「球殻」を巡る最終決戦の最中にドーターは損傷を受け、緊急着陸で大破し失われてしまうが、F型をベースにした新たなドーターが届けられ、最後の出撃を行う。
この時は自身の服装もNFI一体型フライトスーツへと変わっており、若干だがスタイルも成長したように見える。
書き換えたプログラムによりザイを自壊させる事に成功すると、慧に「ずっとずっと好きだから」と涙ながらに別れの言葉を告げて他のアニマ達と共に消滅していった。
関連タグ(ネタバレ関連)
暁美ほむら - 大切な人を救うために時を操り何度も戦いをループしていたヒロイン繋がり。体格も類似。ただし辿った結末はグリペンとは真逆。