概要
1967年2月11日、 石川県加賀市の国道8号線沿いに個人起業したラーメン店が前身。(現・本店。名前も国道8号線から店名に8を冠した。)
1971年に本社機能を石川県金沢市に移転、北陸3県を中心に、西は岡山県にまで広がる。
さらには、JR西日本金沢支社管内の駅ナカや海外(タイ・香港・ベトナム)にも進出。
全国的な知名度はそれほど高くはないが、『北陸のソウルフード』と呼ばれることも多い。
石川県小松市を舞台とした『ガーリー・エアフォース』、架空の都市である加賀國金澤市を舞台とした『カードファイト!!ヴァンガードoverDress』にもなどのアニメにも登場する。
株式会社ハチバンラーメン店は「8番らーめん」の他「8番らーめんEXPRESS」「8番らーめん 麺座」を運営、和食店舗やその他外食店舗も運営している。
ちゃんぽん並みにどっさりと野菜の載った「野菜ラーメン」が主力。中心部に⑧の字型の蒲鉾が鎮座しているのが特徴。
味も味噌を筆頭に、醤油、塩、とんこつ、さらにバター風味や担々麺などバリエーションも豊富。
リンガーハット同様に麵を抜いた「麵なし野菜ラーメン(野菜スープ)」というメニューも存在する。
海外では……
上記の通り日本ではローカルチェーン店という扱いの8番ラーメン。
しかしタイでは2021年6月時点で139店舗も展開しており、これはなんと日本国内の総店舗数より多い。
そのためタイでは知らない人がいないとまで言われており、逆にタイに移住した日本人が「初めて知った」ということもしばしば。
またこういったタイでの展開は、1980年代後半タイで繊維業を営んでいたバイサン・ルアンバッタラメーテー氏が、来日時に福井県で食べた8番ラーメンにほれ込んだことがきっかけ。
当時のハチバンは日本国内のチェーン展開を重視していたためタイへ出店するつもりはなかったが、タイ行きの航空券をハチバンに送り付けてたバイサン氏の熱意に根負けし、当時の専務であった後藤四郎氏(後の三代目社長)がタイに赴くことになった。
そして実際にタイ市場を見て回った結果、「タイ人は外食する機会が多い」、「箸や麺にも日常的に慣れ親しんでいる」といった点から、当時考えていた関東地方への出店よりを手ごたえを感じ、タイへの出店を決意。
これ以前から日本式ラーメンを提供する店舗はあったものの、在留日本人向けの高価なものであった。しかし値段を抑えタイの庶民向けな店として出店した結果、現在の発展につながっている。
関連人物
柳沢敦・・・父親が富山県で8番らーめんの店長をしていた。(現在は引退、詳細はこちら。)