概要
1989年から2010年1月31日まで、東京都文京区千駄木で営業されていたラーメン店。正式な店名は「ラーメン彦龍」である。店主は原憲彦。
お笑いコンビダウンタウンの当時のマネージャーがTV業界で最初に見つけ、1993年「ごっつええ感じ」でまずいラーメン屋として取り上げられた。
1999年『神出鬼没タケシムケン』の「まず〜いラーメン選手権」のコーナーで知名度を上げ「日本一不味いラーメン屋」として有名になり、さまざまなメディアで取り上げられていた。店の常連には漫画家のピョコタンがいる。
2009年春、原が「体力的な限界」を理由に引退を決意する。その際後継者を募ったが現れなかったため、同年11月に正式に引退及び閉店を発表し、惜しまれつつ2010年1月31日をもって閉店した。
ラーメンの味は『タケシムケン』に出演した際、司会のビートたけしに「流しにキムチを捨てたみたいな感じだな」と酷評されており、ピョコタン執筆による漫画では「ピョコタンと共に食した出版社の社員が翌日、会社を休んだ」というエピソードが紹介されたことがあるほど、最早料理という概念を侮辱していると言った方が正しいくらいに強烈な不味さと評判であった。
また、そのあまりの不味さから、二度とラーメンを食べられなくなるほどのトラウマになった人もいたという。
しかも、調理場の衛生管理や食材の管理(なんと大半の食材を常温保存していた)、挙句は調理までもがことごとく適当(「ガス代がもったいねぇ」とスープをほとんど煮込まない、餃子を強火で焦がしただけなど)で、ブログにもそういった様子をたびたび掲載していた。
……それにしても、こんなので、よくラーメン屋をやれたものだ。
ラーメンの鬼として知られる故・佐野実と対面していたら、間違いなく大喧嘩になっていただろう。
彦龍が不味いのは事実であるが、店主の原憲彦が言うにはクレームで一番多いのはスープがぬるいである。また、メイン画像にもある通り店内には「ご注文はお一人様最低一品お願いします」と書かれた札がある。
中には板野友美の様に「美味しい!!」と言い切ってしまった人もいる(キャラで言ったのか本当に美味しかったかは不明…もしかするとあまりにも不味いというのが浸透しすぎてしまいハードルが下がりに下がっているので思ったより上手いと感じている可能性もある。)そのせいで『AKBINGO!』では味音痴キャラになってしまったが…。
原は引退後、ピョコタンと共同で放送するニコ生「ヒコラジ」やファンとの交流「イメント」などでの活躍の場を増やしたが、2015年8月に死亡のデマが流され、同年12月初めに自宅で本当に死亡していたのが発見された。
原は欠かした日がないと言われるほどの筋金入りのヘビースモーカーで、それが原因だろうと噂されたが真偽は未だ明らかにされていない。
なお、2006年から原と長年の付き合いがあるという枝垣(書籍版では空条海苔助名義)という人物によって公式ブログ『彦龍の憲彦さん』が運営されていた。直接原が執筆するのではなく、ブログに寄せられた読者からの質問に対して原が答えたものを枝垣が代筆・投稿するという形がとられていた。
2007年には2人の連名で『彦龍のノリヒコさん』として書籍化されている。