登場人物
本家竹之内家
(竹之内カグヤ)
主人公。銀后(月の帝)皇女。8月15日生まれ。年齢は不明だが、爺の話振りから10代であると思われる。皇女らしからぬ問題児ではあるが、素直で甘えん坊な性格。母・フジヤをが倒れ、それを機に皇女としての自覚を持ち始める。皇紀1502年、銀后不在のまま元服式を執り行う最中、転宮党の襲撃を受ける。皇位奪還を阻止すべくフジヤから女皇を示す巫暈支(フツヌシ)を託され、月を出て、穢星(地球)へ渡る。
(竹之内フジヤ)
第44代目銀后で、カグヤの母。万民から慕われ、先々代の荒れ果てた皇都から現在の平和な皇都へと建て直した人物。強く、気丈に振舞っているが身体が弱く、余命も幾許と告げられている。カグヤの元服式直前に倒れるものの、巫暈支をカグヤに託し、地球へと送り出した。 現在は梅之内家に極秘研究所に監禁され、イズミヤ主導による皇家の最大の禁忌である皇家への科学のメスを入れ皇家の秘密を知るための研究材料にされてしまう。 カグヤが生まれているため、夫帯経験もしくはそれに近い経験があると思われるが、夫や娘の父親についての詳細は不明。 十数年前、現在のカグヤのようにハトヤから逃れて秘密裏に穢星に渡った。
分家梅之内家
(梅之内 フユヒト)
カマドヤの夫。かつての梅之内のイメージを拭おうと奔走している。しかし裏ではテロリスト・転宮党と手を組んでおり、カグヤとフジヤの暗殺を企んでいる。フジヤが倒れたことを好機に皇位奪還を狙う。元々は平民であり、青年時代は役人として勤めていたが、内心現在の政治体制を娘・イズミヤ同様「古い」「甘い」と嘲っている。
(梅之内 カマドヤ)
梅之内家当主。銀后になるため竹之内からの皇位奪還を狙う。しかし、権力欲はあるものの政治的手腕は低く、またフジヤを繋ぐ研究用マシンを美容機器と間違える等、聡明とは言えない面が目立つ女性。
(梅之内 イズミヤ)
カマドヤとフユヒトの娘。具体的な年齢は不明だが、カグヤより年下。 一見すると優雅で上品な少女でアイドル活動も行っており、兵や一般人から人気を得ている。 しかし、狂皇ハトヤの行った大量虐殺の話を笑顔で聞く、無能な実母の頭を串刺しにする妄想をする、実母や皇位を竹家に渡した大叔母を「能無し」「すり潰してやりたい」と毒づく等、狂気じみた側面も持ち合わせている。また、平民の遊び仲間を内心で格下扱いし、彼等に身分の絡んだ陰口を叩かれて泣くカグヤを「甘い」と評価する独裁者気質の持ち主でもある。