概要
自分であること、自己同一性、自我同一性
「これこそが本当の自分だ」といった実感のことを自己同一性と呼ぶ。
自己同一性とは、心理学と社会学において、「自分は何者であるのか」という問いに象徴され、状況や時期などによって変わることのない「自分は自分である」という自己認識として確立される。
当初は「自我同一性」と言われていたが、後に「自己同一性」とも言われるようになった。
エリク・エリクソンによる言葉で、青年期の発達課題である。
アイデンティティー確立とは
①過去・現在・未来にわたって自己は一貫し、不変であるという確信が持てる事
②自分の理解する自分の姿は他者からも同じ様に認められ、「自分はほかでもないこの自分である」と思える
③こういったことが頭による理解ではなく、感覚としてわかること
自分が他者から必要とされている、その集団の一員であるという帰属意識などもアイデンティティーの確立に密接に関わる。
アイデンティティークライシス
自分らしさが分からない状況のこと
アイデンティティーの確立がうまく達成されないと、「自分がどうありたいかわからない」という同一性拡散の危機に陥り、人生において何度も同一性拡散(アイデンティティークライシス)を経験して、二次的に精神病理にまで落ち込んだり、人生の停滞を経験する事となる。