概要
四肢が鰭状に変形し、海中での生活に適応したカメ類。因みに、カメの仲間で最大級の種(オサガメ)もウミガメである。
陸棲のカメのように四肢や頚を甲羅に引き込める事は出来ない。また、泳ぐ為の軽量化の結果、腹の甲羅の大部分が軟骨で形成されている。雑食性の種が多い。
基本的に産卵の時にしか陸に上がらない。産卵の折、余分な塩分を目から排出する様子が「産みの苦しみによる涙」と誤解され、多くの識者の関心を集め続けた。
タイマイと言うウミガメの甲羅からは「鼈甲」(べっこう)と呼ばれる素材が取れ、装飾品の材料として嘗ては珍重された。
食用(カメそのものの他、卵も)や鼈甲が目的の乱獲、産卵に適した砂浜の減少により、全世界で個体数が減っている。