概要
ダーウィン賞とは、上記のように自業自得としか言い様がないアホな行為によって死亡あるいは生殖能力を喪失した愚か者に対し、そのおバカな遺伝子を後世に残さずに済んだことで人類の進化に貢献した『栄誉』を讃えるという、ブラックユーモア満載の皮肉な賞である。
内容が内容だけに授賞式などはない。
名前の由来は勿論、「進化論」を著したチャールズ・ダーウィンにちなんだもの。
受賞資格or条件
ダーウィン賞の受賞には以下のような条件を満たす必要がある。
1.子孫を残していないこと
ダーウィン賞の定義自体が「愚かな遺伝子を後世に伝えないことで人類の進化に貢献した者」と明記されている。
つまり、子供がいる者は対象とはならない。
2.常人には考えもつかない、驚くべき愚行を実践したこと
ダーウィン賞のウェブサイト管理者のウェンディ・ノースカット氏曰く、「自分の子孫が、このバカの遺伝子を受け継いだ奴と関わりを持つような事にならなくて本当によかった」と心の底から思えるようになるような、極めつけのバカをやらかす事」とのこと。
しかし、ダーウィン賞を得るために愚行をやらかす事は受賞の対象にはならない。ダーウィン賞が目的で愚行をやらかす人物が出ない事を願うばかりである。
3.自分の意志で、自らの命、或いは生殖能力を絶つこと
受賞者はその行為によって「自分が死亡するという事を全く考えていない」という事が前提となる。
更に、受賞者自身の手で引き起こされた事件である事が重要で、例えばダイナマイトで他者を殺害する事は受賞とはならないが、誰もいない建物にて強盗目的で銀行のATMを破壊する為にダイナマイトを使用し、建物の崩落に巻き込まれて死亡(2009年受賞)の場合は対象となる。
4.まともな判断を下せるだけの思考能力を備えていること
対象者は精神疾患を持たず、犯罪者である場合は時効を過ぎていなければならない。また、自殺志願者も対象外である。
5.真実であること
受賞の対象になった話は、信頼できる情報元(新聞記事やテレビのニュース、確実な目撃者がいるなど)に記録されていなければならない。
しかし、虚偽の情報であっても面白い話であった場合は、都市伝説の欄に記録される。
一例
以下に記す内容は信じられないであろうが、全てが実話である。
・男らしさを見せつける為にチェーンソーで自らの首を切断。
・セミオートマチック式の拳銃でロシアンルーレットを実行。当然成功するわけがない。
・アル中の男が肛門に1.5リットルものシェリー酒を注入して急性アルコール中毒で死亡。
・呪術的なローションを2週間使って不死身になった事を確かめる為に友人に自らを銃で撃たせて死亡。
・シャチと泳ごうとして水族館のプールに侵入してシャチに水中に引きずり込まれて窒息死。
・自販機の商品を盗もうとして上に乗っかるも、倒れた自販機の下敷きになって圧死。手元には中の商品を購入できるだけのお金は持っていたという。