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ゆりかごから墓場まで

ゆりかごからはかばまで

『ゆりかごから墓場まで』とは、社会福祉政策のスローガンであり、それを元ネタにしたはごろもP作のKAITOオリジナル曲である。

曖昧さ回避

ゆりかごから墓場までとは、

1.社会保障制度の充実を形容する言葉で、第二次世界大戦後にイギリス労働党の掲げたスローガンである。これが日本を含めた各国の社会福祉政策の指針となった。イギリスの社会福祉サービスは、国民全員が無料で医療サービスを受けられる国民保健サービスと国民全員が加入する国民保険を基幹とすることが特色である。大きな政府とも。要約すると、『生まれてから死ぬまで国家が個人の面倒をみます』という意味で、国家政策の名の下に社会における個人の尊厳や選択肢が抑圧されているとして自由主義者や反体制的な著名人からやり玉にあがった。発祥のイギリスでも国家財政の圧迫の大きな要因となり、1979年に首相になったマーガレット・サッチャーによって大鉈が振るわれ、大きな政府の反対を行く小さな政府へと移行した。

2.1のスローガンを元ネタにしたはごろもP作のKAITOオリジナル曲。本稿で解説。

概要

『一人の人間が誕生し、やがて転落した人生を送る様』(PVではレンを指す事が多い)を、傍観者であるKAITOが3拍子のワルツとアコーディオンに合わせて歌っている。

淡々とした歌い方がなんともいえない恐ろしさを生み出している。

後に同Pによるがくぽカバー版も発表され、こちらは『洋風がくぽ』を世に定着させた作品となった。

なお、語源は産業革命時のイギリスではじめて社会保障制度が確立した際にその補償範囲を表す 言葉として用いられたもの。世界史教科書で見た人も多いフレーズのはず。

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