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E991系の編集履歴2020/04/24 02:48:59 版
編集者:hb部
編集内容:少し内容を加えました。

1994年にJR東日本が製造した車両。愛称は「TRY-Z」。1編成3両で構成され、3種類の構造で製作されたアルミ合金車体、新構造の台車、新規設計のVVVF制御装置など在来線の理想的な鉄道システムの実現を目標として細かな部分まで徹底して作られた。設計最高速度は在来線としては驚異の時速200km/hである。

特筆すべき点は台車で、3両でそれぞれ異なる構造となっているほか、他に例が無いきわめて珍しい形態をしている。

クモヤE991-1は枕ばねにコイルばねとアクティブサスペンションを使用し、油圧シリンダーによる車体傾斜機構を備える。

サヤE991-1はインサイドフレーム形台車で、台車枠の外側のスペースを広く取っている。非常に大型の空気ばねを枕ばねに使用し、その空気圧を増減することで車体傾斜制御を行う。また、横圧低減のため軸距がかなり短い。

クモヤE990-1は、従来の制御付き自然振り子式に近い方式であり、枕ばねを取り付けた傾斜ばりを、ベアリングガイドなどに載せるのではなく、台車からリンクで吊り下げる構造となっている。車体傾斜制御は油圧アクチュエーターによって行われる。

日本の鉄道車両ではブレーキの作動や動揺装置などに空気圧を用いることが多いが、TRY-Zは油圧機構を主に使用している。

勝田電車区へ配置され、常磐線中央本線で最高速度160km/hでの走行試験や曲線区間での車体傾斜システムの試験などが行われた後、1999年3月に廃車、解体された。

一部では衝突実験に使われた後解体されたと言われていたが、どうやら普通に解体された模様である。

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編集者:hb部
編集内容:少し内容を加えました。
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