1994年にJR東日本が製造した車両。愛称TRY-Z。1編成3両で構成され、3種類の構造で製作されたアルミ合金車体、新構造の台車、新規設計のVVVF制御装置など在来線の理想的な鉄道システムの実現を目標として細かな部分まで徹底して作られた。設計最高速度は在来線としては驚異の時速200km!
特徴的なポイントにブレーキシステムがある。日本の鉄道車両ではブレーキの作動に空気圧を用いることが多いが、TRY-Zは油圧式ブレーキとレールブレーキを採用していた。(レールブレーキそのものはJR四国8000系や国鉄EF63が採用していた事がある。)
落成後勝田電車区へ配置され、常磐線や中央本線で最高速度160km/hでの走行試験や曲線区間での車体傾斜システムの試験などが行われた後、1999年3月に廃車、解体された。
一部では衝突実験に使われた後解体されたと言われていたが、どうやら普通に解体された模様である。