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概要

1994年12月22日にライトスタッフから発売されたPCエンジンSUPER CD-ROM2用ロールプレイングゲーム。 正式名称は『アルナムの牙 獣族十二神徒伝説』

『エメラルドドラゴン』で有名だったイラストレーター・木村明広が企画・総監督を務めたことで話題になった。

ジャンルはRPGだが、異様にバグが多いことで有名なゲーム。バグが多い理由については、木村明広が自身のイラスト集「PureWhite」内のコメントで、『某工場の焼ミスで致命的なバグが発生してしまった』と述べている。

ちなみに以下のようなバグが発生する。

・タランダが使う気法「熱炎」を発動すると、その途端に画面が異常になりフリーズしてしまう。途中でうっかり使ってしまった人は、リセットしてセーブ時点からやり直しとなる。

・タランダである装備をつけたらその途端にウィンドウ内の表示がおかしくなる。

・トバリ・タランダとパーティーを組んでいるときにレベルアップしすぎると先へ進めなくなってしまう。この場合最初からやり直しという悲惨なことになる。

・スズメがしゃべるシーンで顔CGがゴツいオヤジ顔になる。プレイに支障はないが美少女がごついオッサンになるのはかなりショックである。

これからのバグのために、シナリオ、グラフィック、音楽は高評価だが、肝心のシステムが最悪というかなり低い評価を与えられることになってしまった不幸な作品である。

1997年12月15日に続編である『アルナムの翼 焼塵の空の彼方へ』が発売されたが、PCエンジン用ゲームソフトの続編を別機種であるプレイステーション用ゲームソフトとして発売したことに関しては、ファンから非難を受けた。

ストーリー

人類(人間)と獣族(獣に変身できる能力を持つ亜人)が共存する「アルナム」と呼ばれる世界で、突如出現した「肉叢(ししむら)」か世界を救うために召集された獣族の戦士たちの戦いを描いた作品。

主人公で獣族であるケンブたちは人間たちから迫害されていて、人間たちから罵倒されたり差別を受けたりする場面が多々見られ、いわゆる人種差別をテーマにした作品で、重たい展開が多いのが特徴。序盤に肉叢から助けた人間の少女メイファンが実は助かっておらず(卵を体内に産み付けられていた)、後に肉叢に取り込まれたあげく爆死してしまうという鬱展開も見られた。

登場人物

ケンブ

CV:森川智之

犬に獣化する戌(ジュツ)族の代表で主人公。17歳。オウケンや仲間の仇を討つために、代表に志願した。正義感が強く熱血漢な性格。

トエイ

CV:冬馬由美

ヒロイン。兎に獣化する卯(ボウ)族の代表。17歳。勝気だが心優しい少女。代表になるはずだった婚約者ホロトが怪我をしてしまったために、代わりに代表になった。タムタムというペットがいる。余命いくばくもないホロトのそばにいるために、いったんパーティーを離れるが、ホロトの死後再び戻った。ホロトが死んだ後、ケンブと恋仲になるが、あまりにも早急だったため(婚約者が亡くなってから間もない時期に相思相愛になった)、男性ユーザーからの人気は高いが、女性ユーザーからは『やっていることが酷い』『尻軽女』と言われてヘイトを集めた哀れなヒロイン。

シャッコ

CV:千葉繁

虎に獣化する寅(イン)族の代表。23歳。義理堅く一本気な性格。自分の死後トエイを頼むと話すホロトに『他人をあてにしないで自分が生きてトエイを守れ!』と叱咤激励するなど、熱い信念を持つ男。だが女性には弱く、妹のマトラにもいいように尻に敷かれていて、誌上の4コマ漫画でもマトラにからかわれるシャッコの漫画があった。

スズメ

CV:篠原恵美

馬に獣化する午(ゴ)族の代表。21歳。スレンダーな長身の女性で長いポニーテールが特徴。明るくサバサバした性格で姐さん女房タイプ。後にトバリと恋仲になる。

前述のようにバグの多いゲームであるが、スズメがしゃべるシーンで顔グラフィックがゴツいオヤジ顔になるというバグは大勢のファンにショックを与えた。

トバリ

CV:松本保典

鳥に獣化する酉(ユウ)族の代表。19歳。細身の青年。ケンブとは気が合う。スズメと惹かれあい、後に結ばれる。

タランダ

CV:真柴摩利

蛇に獣化する巳(シ)族の代表。25歳。勝気な性格で姉御肌の女性。本人は知らないが、実は四天孔ホクロクの娘アマネス。ホクロクとは続編『アルナムの翼 焼塵の空の彼方へ』でお互い親子として名乗りあっている。

魔法が強いキャラだが、レベルが上がると覚える「熱炎」を使うと100%フリーズするバグがあるので注意。さらにレベルを上げすぎてもバグが起こるという、バグと関わりが多い不憫なキャラ。

バッソ

CV:二又一成

鼠に獣化する子(ス)の代表。18歳。性格は少々ずる賢くお調子者。シャッコをアニキと呼んで慕う。

ヨウガン

CV:桜井敏治

羊に獣化する未(ミ)族の代表。20歳。気が弱い性格のため、戦うことを好まない。

ヒエン

CV:田中真弓

猿に獣化する申(モウ)族の代表。16歳。頭脳派のためプライドが高い性格。

ギユウ

CV:平田康之

牛に獣化する丑(チュウ)族の代表。27歳。力自慢の大男。性格は寡黙でポーカーフェイス。

ランチョ

CV:西村知道

猪に獣化する亥(ガイ)族の代表。35歳。猪突猛進で豪快な男。代表の中では唯一の妻子持ち。

リョウスイ

CV:速水奨

龍に獣化する辰(シン)族の代表。たおやかな雰囲気の美青年。

オウケン

CV:速水奨

戌族の戦士でケンブの師匠。序盤で戦死してしまう。

清帝マリエーン皇女

CV:島本須美

アルナムを統治する清帝にして最高権力者。神秘的な雰囲気を漂わせた美女。年齢は一千歳や一万歳とも言われているが、外見は20代の女性。慈悲深い性格で、現在の人間と獣族の関係を憂いている。ケンブたちを招集してアルナムを救うように依頼した。

マハム

CV:柴田秀勝

ヨロヅ

CV:有馬瑞香

ホクロク

CV:松本保典

四天孔の一人。年齢不詳の青年。実はタランダの父親。

トウバン

CV:二又一成

四天孔の一人。

ナンゴウ

CV:平田康之

四天孔の一人。

セイロン

CV:根谷美智子

四天孔の一人で紅一点。清楚な女性なのだが、ビジュアルシーンでは足を組む様子と太ももがやたらとクローズアップされている。

ガイズ

CV:宮田浩徳

マリエーンの側近その1。獣族を見下している。

バンタン

CV:吉川虎範

マリエーンの側近その2。ガイズと同じく獣族を見下している。

ギホウ

CV:石森達幸

ゴウセン

CV:宮田浩徳

キョウ

CV:平田康之

人間。メイファンの父親でギホウの街の有力者。獣族を信じていなかったが、メイファンを助けてもらったことで素直に礼を言うなど、獣族に対しての考えを改めて歩み寄りが見られたが、後にメイファンが死んでしまったときには、ケンブたちを罵倒して再び心を閉ざした。

メイファン

CV:吉田古奈美

キョウの娘。肉叢にさらわれたが、ケンブたちに助けられた。自分を助けてくれたケンブやトエイを慕ういい子だったが、肉叢にさらわれた際に体内に卵を産み付けられていて、後に体内の卵が孵化して肉叢に体を食い破られて、爆散して死亡するという悲惨な死に方をする。

コーラン

CV:根谷美智子

ジュウケイの街の役人。アイカの双子の姉。淑やかな性格の女性。

アイカ

CV:松下美由紀

コーランの双子の妹。姉と同じくジュウケイの街の役人をしている。姉とは正反対でかなりキツイ性格。

マトラ

CV:山田美穂

シャッコの妹。気が強く口達者な少女。兄を手玉にとって楽しんでいる。

ホロト

CV:千葉一伸

卯族の青年。トエイの幼なじみにして彼女の婚約者。村の代表として清都に向かう途中に肉叢に襲われたことで、病を患い、寝たきりになった。自分の死を予感していて、自分の死後、トエイを頼むとケンブたちに遺言した。その後、村に残ったトエイに看取られて亡くなった。

イン族の長老

CV:石森達幸

シャッコの親父

CV:柴田秀勝

ヒエンママ

CV:有馬端香

イノア

CV:岡本嘉子

ランチョの子供甲

CV:山本美由紀

ランチョの子供乙

CV:山田美穂

ランチョの子供丙

CV:松下美由紀

ギユウの母

CV:有馬端香

マサゴ

CV:吉田古奈美

アラゴ

CV:山本美由紀

ヒメゴ

CV:山田美穂

ケンホウ

CV:千葉一伸

カイケン

CV:山野井仁

ゴウセンの父

CV:石森達幸

ゴウセンの母

CV:岡本嘉子

ジュツ族男 甲

CV:千葉一伸

ジュツ族男 乙

CV:山野井仁

ジュツ族長老

CV:石森達幸

清都衛兵 甲

CV:山野井仁

清都衛兵 乙

CV:宮田浩徳

一種九号

CV:吉田古奈美

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