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概要編集

1994年12月22日にライトスタッフから発売されたPCエンジンSUPER CD-ROM2用ロールプレイングゲーム。 正式名称は『アルナムの牙 獣族十二神徒伝説』


エメラルドドラゴン』で有名だったイラストレーター・木村明広が企画・総監督を務めたことで話題になった。


ジャンルはRPGだが、異様にバグが多いことで有名なゲーム。バグが多い理由については、木村明広が自身のイラスト集「PureWhite」内のコメントで、『某工場の焼ミスで致命的なバグが発生してしまった』と述べている。


ちなみに以下のようなバグが発生する。

・タランダが使う気法「熱炎」を発動すると、その途端に画面が異常になりフリーズしてしまう。途中でうっかり使ってしまった人は、リセットしてセーブ時点からやり直しとなる。

・タランダである装備をつけたら、その途端にウィンドウ内の表示がおかしくなる。

・トバリ・タランダとパーティーを組んでいるときにレベルアップしすぎると先へ進めなくなってしまう。この場合、最初からやり直しという悲惨なことになる。

・スズメがしゃべるシーンで顔CGがゴツいオヤジ顔になる。プレイに支障はないが、美少女がごついオッサンになるのはかなりショックである。


これからのバグや異常に高いエンカウント率(マップで3歩進んだだけで敵と遭遇という有様)などのために、シナリオ・グラフィック・音楽は高評価だが、肝心のシステムが最悪というかなり低い評価を与えられることになってしまった不幸な作品である。


当初は移植版としてスーパーファミコン版が予定されていたが(ファミコン通信 1995年 10月20日号に記載)、

PCエンジン版のバグによる不評と販売不振により計画は頓挫、後に規模を大幅に縮小(イベントムービーの大半をPCエンジン版のものをそのまま流用する等)し、ジャンルをAVGに変更した上で1996年2月2日にプレイステーション版として発売。


1997年12月15日に続編である『アルナムの翼 焼塵の空の彼方へ』が発売されたが、PCエンジン用ゲームソフトの続編を別機種であるプレイステーション用ゲームソフトとして発売したことに関しては、ファンから非難を受けた。



ストーリー編集

人類(人間)と獣族(獣に変身できる能力を持つ亜人)が共存する「アルナム」と呼ばれる世界で、突如出現した「肉叢(ししむら)」か世界を救うために召集された獣族の戦士たちの戦いを描いた作品。


主人公ケンブたち獣族は人間から迫害されていて、人間たちから罵倒されたり差別を受けたりする場面が多々見られ、いわゆる人種差別をテーマにした作品で、重たい展開が多いのが特徴。序盤に肉叢から助けた人間の少女メイファンが実は助かっておらず(卵を体内に産みつけられていた)、後に肉叢に取り込まれたあげく爆死してしまうという鬱展開も見られた。


システム編集

戦闘コマンド編集

  • 攻撃

一般的な攻撃コマンド。戦士タイプは武器による「攻撃」、気法師タイプは「気法」が固定となる。

どちらも「気力」を消費するが、戦士タイプの「攻撃」は消費する「気力」が少ない反面、敵一体にしか攻撃できない。

気法師タイプの「気法」は消費する「気力」が多いが、通常攻撃以上のダメージを与えることが可能な上に、攻撃以外にも回復や補助も行うことが可能で、中盤以降は全体攻撃可能な強力な気法も使用可能となる。


  • 獣化

戦士タイプ、気法師タイプ共通の特徴コマンド。

通常攻撃より多くの「気力」を消費することで獣化し、より強力な攻撃が可能となる。

気法師タイプでも、このコマンドを使うことで物理攻撃が可能となる。

素手での攻撃となるため、戦士タイプが追加効果のある武器を装備した際はその効果は反映されない。


  • 合体

二人分の「気力」とターンを消費して行う全体攻撃。

威力も高く演出も派手で、全体攻撃の気法を習得するまでの序盤は、唯一の全体攻撃の手段で使用頻度も高い。

組み合わせごとに演出が異なり、同じ組み合わせでもレベルが上がると演出と威力が変わる。


  • 防御

身を守り、攻撃に対するダメージを軽減する。

「気力」も僅かながら回復する。


  • 物品

消費アイテムを使用する。


  • 逃亡

敵から離脱する・・・はずなのだがバグの為か、実際には機能していない。


通貨システム編集

  • 露夢(ろむ)

本作における通貨。

本作では肉叢を倒しても通貨を落とすことはなく、召集の際にマリエーンから渡された「清眼石」を身に着けることで戦闘で倒した肉叢の邪気を吸収し、村や街の換金所において貯まった邪気に相当する露夢に換金することで得られるが、その都度、換金所の役人との会話で彼らの差別的な発言を聞かなければならない。

終盤には荒廃した地上世界に舞台が移り、露夢を使う機会がなくなるので無用の長物と化す。


登場人物編集


獣族十二神徒編集

主人公たち十二人の総称。本来は十二種族全体を指す総称だったが、最終戦目前に各々の名を石碑に刻んで残したことを機に、以降「獣族十二神徒」を名乗ることになる。

武器を装備して物理攻撃を行う「戦士タイプ」と、武器は装備できないが気法によって攻撃・補助・回復と様々な効果を発揮する「気法師タイプ」の2種類に分かれる。


ケンブ(犬武) 『アルナムの牙』

CV:森川智之

犬に獣化する戌(ジュツ)族の代表で主人公。17歳。オウケンや仲間の仇を討つために、代表に志願した。正義感が強く熱血漢な性格。

やや直情径行気味だが、曲者揃いの十二神徒の中では比較的常識人(若干朴念仁の気来はあるものの)かつ主人公である都合上、唯一全てのメンバーとパーティーを組む為、彼らと行動していくうちに互いに親交を深め信頼を得ていき、中盤以降は仲間をまとめ上げるリーダーとして行動することになる。

作中ではトエイやアイカから好意を寄せられているが、恋愛感情に関しては恐ろしく鈍く、彼女たちの気持ちには全く気づくことはなかった(自身のトエイへの想いすら、リョウスイの試練でやっと自覚したほど)。

戦士タイプで、小太刀(現実のものとは異なり形状、サイズ共にナイフに近い刃物)を武器として扱う。


トエイ(兎影) 『アルナムの牙』

CV:冬馬由美

ヒロイン。兎に獣化する卯(ボウ)族の代表。17歳。勝気だが心優しい少女。代表になるはずだった婚約者ホロトが怪我をしてしまったために、代わりに代表になった。タムタムというペットがいる。余命いくばくもないホロトのそばにいるために一旦パーティーを離れるが、ホロトの死後再び戻った。ホロトが死んだ後、ケンブと恋仲になるが、あまりにも早急だったため(婚約者が亡くなってから間もない時期に相思相愛になった)、男性ユーザーからの人気は高いが、女性ユーザーからは『やっていることが酷い』『尻軽女』と言われてヘイトを集めた哀れなヒロイン。

気法師タイプで、回復・攻撃・補助とバランスよく習得していく万能型。


シャッコ (笏虎) 『アルナムの牙』

CV:千葉繁

虎に獣化する寅(イン)族の代表。23歳。義理堅く一本気な性格。「自分の死後トエイを頼む」と話すホロトに、『他人をあてにしないで自分が生きてトエイを守れ!』と叱咤激励するなど、熱い信念を持つ男。だが女性には弱く、妹のマトラにもいいように尻に敷かれていて、誌上の4コマ漫画でもマトラにからかわれるシャッコの漫画があった。気の強い妹に言い負かされてきたからか、女性の好みに関しては美人であることはもちろん優しさを重要視しており、全く同じ容姿ながら性格の異なる双子のコーランとアイカとでは態度が真逆となる。最終的には、妹以上に気が強いタランダがふと自分に向けた優しさに惹かれて彼女と結ばれ、EDで彼女との間に娘マユコダを授かる。

見た目に反して面倒見がよく、舎弟を自称するバッソだけではなく、一時行動を共にしていたヨウガンのことも気に懸けていた。ケンブの成長とリーダーシップを認めると、「旦那」と呼んで一目置くようになる。

戦士タイプで、(背丈程ある長刀)を武器として扱う。


スズメ(清馬) 『アルナムの牙』

CV:篠原恵美

馬に獣化する午(ゴ)族の代表。21歳。スレンダーな長身の女性で、長いポニーテールが特徴。明るくサバサバした性格で姐さん女房タイプ。純情なケンブにからかい半分に色仕掛けを仕掛けたりと、悪戯好きな部分もある。後にトバリと恋仲になる。獣化時は長距離の高速移動が可能で、伝令役を務める場面もある。

前述のようにバグの多いゲームであるが、スズメがしゃべるシーンで顔グラフィックがゴツいオヤジ顔になるというバグは大勢のファンにショックを与えた。

女性陣では唯一の戦士タイプ。(棒鞭ではなく縄状の鞭)を武器として扱う。


トバリ(鳥羽李)『アルナムの牙』

CV:松本保典

鳥に獣化する酉(ユウ)族の代表。19歳。細身の青年。ケンブが最初に出会った異種の獣族で、以後ケンブとは気が合い、彼の兄貴分を自称するようになる。スズメと惹かれ合い、後に結ばれる。作中で言及されているように非常に顔が良くモテるものの、なまじ顔がいいため、村では高嶺の花扱いされていて敬遠されており、スズメと交際するまでは全く異性との恋愛経験はなかったもよう(タランダからも最初は容姿から「女泣かせの遊び人」と思われていたが、すぐに「口だけでまともな、経験すらないヘタレ」であることを見抜かれていた)。リョウスイ登場までは唯一空を飛べる仲間としても重宝される。

戦士タイプで、縄や鎖の両端に石や分銅を取り付けた梢子という武器(ヌンチャクのようなもの)を扱う。


タランダ(佗蘭蛇) 『アルナムの牙』

CV:真柴摩利

蛇に獣化する巳(シ)族の代表。25歳。勝気な性格で姉御肌の女性。本人は知らないが、実は獣族と岩舟人との混血児の生まれ(髪の一部分の色が異なるのは岩舟人の特徴)で、四天孔ホクロクの娘であり、本名はアマネス。ホクロクとは続編『アルナムの翼 焼塵の空の彼方へ』で、お互い親子として名乗り合っている。実は未亡人で、ラダという夫がいた。

獣化時は水中での活動も可能。終盤にシャッコと結ばれ、EDで娘マユコダを授かり、ナンゴウとの約束でもある岩舟人の血族悲願の「生きて子供の顔を見る」ことを叶える。


魔法が強いキャラだが、レベルが上がると憶える「熱炎」を使うと100%フリーズするバグがあるので注意。さらに、レベルを上げすぎてもバグが起こるという、バグと関わりが多い不憫なキャラ。

気法師タイプで、蛇らしく状態異常を起こす気法と、本来なら父譲りの強力な火の気法を扱うはずだったが……


  • バッソ

バッソ(伐鼠) 『アルナムの牙』

CV:二又一成

鼠に獣化する子(ス)の代表。18歳。性格は少々ずる賢くお調子者。

彼の村は獣族の村の中でも資源が乏しく、ひときわ貧しい環境で育ってきた。一見すると卑怯とも身勝手とも取れる彼の言動は、貧しさの中で生きていかなくてはならなかったゆえに培われたものであり、彼には彼なりの正義感を持っていた。

そういった過酷な環境下で生きてきたため、強者に取り入る舎弟気質な部分があり、召集の際に一番強そうだったシャッコに取り入って彼の弟分を自称するようになる。

シン族の村に着いた際に只者ではないリョウスイを見て鞍替えしし彼の舎弟となろうとするが、以後もシャッコとは腐れ縁的に行動を共にするようになり、彼に庇われて以降はシャッコを本心から「兄貴」と呼び慕うようになる。

戦士タイプで、両手の指の間に挟むを武器として扱う。


  • ヨウガン

ヨウガン(羊岩) 『アルナムの牙』

CV:桜井敏治

羊に獣化する未(ミ)族の代表。20歳。気が弱い性格のため、戦うことを好まない(これはミ族全般の傾向でもある)。

本人曰くクジ運が悪く、村の子供たちの教師も一族の代表もクジ引きで引き当ててしまったことだとケンブに話し、彼を絶句させる。途中で逃げ出し離脱してしまうが、その最中にまだ幼体の鎧峨捨が溺れているのを助け出して懐かれて以降、行動を共にしていた。

潜在能力は十二神徒随一であり、リョウスイすら不意を食らい敵わなかった鎧峨捨を、気法で跡形もなく消滅させている。

気法師タイブで、回復・状態回復に特化した気法を習得する。唯一憶える攻撃気法は「斬神」のみだが、ヒエンの「刃神」とほぼ同じ性能のため、攻撃面でも十分に活躍できる。


  • ヒエン

ヒエン (飛猿) 『アルナムの牙』

CV:田中真弓

猿に獣化する申(モウ)族の代表。16歳。頭脳派のためプライドが高いが、高い自尊心と生意気な態度は自分に過度な期待を抱く母親に応えなければならないプレッシャーによって培われたもので、本来の彼は年相応に素直で純朴な少年で、自分を認めてくれる相手の意見には耳を傾けるような理性と義理人情を併せ持つ。

再会したヨウガンが鎧峨捨と行動を共にしていたことを知った際は、裏切られたショックから彼に怒りをぶつけるが、正気を失った鎧峨捨に殺されかけた際にヨウガンに助けられ、彼が鎧峨捨の後を追うように自殺を図り飛び降りた際には、ヨウガンを助けるために真っ先に自身も飛び降りてパーティーから離脱するが、後の復興世界(『アルナムの翼』の世界)では、さも自分がメインとなってシヴァを倒し世界を救ったかのように書かれた(シャッコ曰く「歴史捏造」)絵本『モンキーマン』を出版して、なぜか売れっ子作家となる。

気法師タイプで、様々な属性の攻撃気法を習得しており、パーティーの中ではリョウスイに次ぐ使い手。タイプが似ているリョウスイへのライバル意識も強い。


  • ギユウ

ギユウ(牛) 『アルナムの牙』

CV:平田康之

牛に獣化する丑(チュウ)族の代表。27歳。力自慢の大男。性格は寡黙でポーカーフェイスだが、その無表情に反してとても情が厚く、村に捨てられていたマサゴたちを自分の兄弟として、本当の肉親同様に愛情を注ぎ育て上げている。ランチョとは似たような境遇かつ長い間行動を共にしていたため、互いに馬が合いコンビネーションも絶妙。

おんぶの意味を間違えていることを作中で度々指摘されている。

戦士タイプで、棍状の竿を武器として扱う。


  • ランチョ

ランチョ(乱猪) 『アルナムの牙』

CV:西村知道

猪に獣化する亥(ガイ)族の代表。35歳。猪突猛進で豪快な男。代表の中では唯一の妻子持ち。三つ子が2組、双子が1組という子沢山の大所帯で、婿養子の立場かつ自身より強い妻のイノアには頭が上がらない恐妻家でもあるが、妻子に対しては深い愛情を抱いている。

ギユウとは似たような境遇かつ長い間行動を共にしていたため、互いに馬が合いコンビネーションも絶妙。

戦士タイプで、メリケンサック型のを武器として扱う。


  • リョウスイ

リョウスイ(龍水) 『アルナムの牙』

CV:速水奨

龍に獣化する辰(シン)族の代表だが、当初は召集に応じておらず、登場は後半に入ってからとなる。たおやかな雰囲気の美青年だが、年齢不詳(本人曰く「オッサンではない!」)。

世界から隔離された集落にいながら、類稀な気法の力で世界の情勢やケンブたちの名や行動を完全に把握していた。

未だに人間を「愚か」と見下しており、かつてのシン族主導の統制を正当化している。マハムに対しては信奉の気持ちは強いものの、ケンブたちの行動を見てきたことで迷いも生まれており、彼を試す形でトエイが悲劇を産む元凶と嘯き「トエイを殺せ」と焚きつける。ケンブがそれを拒絶すると自らの非礼・無礼を詫び、彼を「刻の使者」と呼んで行動を共にすることを約束する。

また、彼らシン族は人間を厳しく統制こそしてはいたが過度な差別や迫害などは行っておらず、ケンブが持ってきた「古の法書」にシン族による人間への差別・迫害の記載を見た際には驚愕し、マハムに対しての疑惑を確信へと変える。

気法師タイプで、強力かつ派手な演出の様々な全体攻撃の気法を習得する最強の気法師。




清都関係者編集

  • 清帝マリエーン皇女

CV:島本須美

アルナムを統治する清帝にして最高権力者。神秘的な雰囲気を漂わせた美女。年齢は一千歳や一万歳ともいわれているが、外見は20代の女性。慈悲深い性格で、現在の人間と獣族の関係を憂いている。ケンブたちを招集してアルナムを救うように依頼した。

その正体は父・大気法師マハムによって作られた真の娘の複製体であり、現在のマリエーンは4代目に当たる。

肉叢に誘拐され、最終戦後に変わり果てた母ヨロヅによって、兄シヴァに代わる破壊神として改造されるが、暴走を起こしヨロヅを殺害後、吸収。マハムが創り出した地底世界をも破壊しようと攻撃を繰り出した際に、止めに来たマハムの呼び掛けで正気を取り戻すも、全ての元凶は命を弄んできたマハムだと糾弾、開き直って嘲笑うマハムをもその圧倒的な力で倒して吸収。新たな太陽神となり、ケンブたち十二神徒と共に世界の再生を見守る。


  • 右帝ガイズ

CV:宮田浩徳

マリエーンの側近その1。肥満体のほうで、獣族を見下している。

かつて人間が獣族に支配されていた過去を知る数少ない人間の一人で、マリエーンが獣族たちを優遇していることを、かつての獣族による支配社会に逆戻りさせる気ではないかと危惧していた。マリエーンが肉叢に誘拐されたのをいいことに、バンタンと結託して実権を掌握して獣族討伐に乗り出す。全勢力を率いて獣族で一番危険なシン族の村に船で攻め込む途中、ケンブたちによって救出されたマリエーンによって世界再生までの間、全てのアルナムの民と共に水泡の中で長い眠りにつかされたことで、その野望も文字どおり水泡に帰すこととなった。

配下に四天孔を擁する。


  • 左帝バンタン

CV:吉川虎範

マリエーンの側近その2。痩せぎすのほうで、ガイズと同じく獣族を見下している。彼の直属のゴウセンを介してケンブたち獣族の代表は表向き彼の配下扱いとなっている関係上、ケンブたちに対して直接貶言や暴言を吐きつける場面が多く、ガイズよりも悪印象を抱かせる。

ガイズ同様、かつて獣族によって人間が支配されていた過去を知る人間であり、内心では再び獣族に支配されることを恐れていた。

マリエーン誘拐後にガイズと結託して実権を掌握し獣族討伐に乗り出すも、救出されたマリエーンによって世界再生までの間、水泡の中で長い眠りにつくこととなった。

配下に三武神を擁する。


  • 清都衛兵 甲

CV:山野井仁


  • 清都衛兵 乙

CV:宮田浩徳


五大気法師編集

地上世界崩壊以前より人類を統治してきた五名の大気法師。

生命を生み出すほどの規格外の気法術の使い手だが、人格的・倫理的にも問題がある者揃いである。


  • マハム

CV:柴田秀勝

五大気法師のリーダー。マリエーン、シヴァの父親。

同じ五大気法師のヨロヅは妻だが、その関係は互いに殺し合おうとするほど最悪。主人公たちが住む地底世界と獣族十二神徒を創造し、娘の複製体である初代マリエーンと共に、再び過ちを犯さないように人間を厳しく統治管理させて、自らは気法で太陽と化して世界を照らしてきた。

・・・と、ここまでの説明では献身的な創造神かのようだが、その本性は自分以外の優れた存在を決して認めようとはしない、自分の領域に踏み込む者は例え肉親や自らが生み出した獣族たちであろうと容赦なく粛清する傲慢の塊のような愚物であり、その本質は彼が愚かと心底見下す人間たちと何ら変わらない。最期は生命を弄んできた報いとしてマリエーンに敗れ、意識と力共々吸収された。


  • ヨロヅ

CV:有馬瑞香

マハムの妻。息子シヴァと共に荒廃した地上に残り地上の復権を目指しマハムの作った地底世界に肉叢を送り込み侵攻を重ねてきたがその真の目的は娘マリエーンを連れ戻しシヴァに代わる新たな破壊神とする事だった。

シヴァを犠牲にし、マリエーンを破壊神として改造完了した矢先に暴走を起こした彼女によって殺され意識、力共々吸収された。

荒廃した世界に適応する為か自らの身体を大量の触手の樹海に変化させており意志疎通を図る際は触手を集結させ仮初めの身体を構成している。


  • ヤマタ

作中にて名前のみ登場。

かつて三代目のマリエーンと共に、獣族十二神徒に代わる新たな統治者として岩舟人を創造した人物。

その人格については詳しい記載はないが、後述の一種九号に対しての仕打ちを考えると、決して褒められた人物ではないことは容易に想像できる。岩舟人をマハムから失敗作と断じられたこと、岩舟人を造り出したこと自体を自らへの反抗と判断され、3代目マリエーン共々マハムによって粛清された。


  • イザギ&イザミ

作中にて名前のみ登場。マハムの発言で名前が出てきたのみで、両者共に人格も性別も経緯も全く不明。


肉叢(ししむら)編集

突如、世界中に出没して人間・獣族を問わず襲いかかる正体不明の異形の怪物。昆虫型や動物型、植物型の他、肉塊にしか見えないものや、寒天のような生きているのかすら疑わしいレベルのものまで、その種類は多種多様。卵による繁殖も行うが、昆虫型の肉叢が産んだ卵から動物型の肉叢が産まれたりと、必ず親と同じ種が産まれるとは限らないなど、生態も含めてどうやって発生したのかも物語開始時点では完全に謎であった。終盤でその正体は、荒廃した地上世界においてヨロヅが息子シヴァの肉体を媒体に、気法によって生み出した人造生命体だったことが判明。

ヨロヅ、シヴァ母子が共に死亡した以後の世界では肉叢も存在しないと思われていたが、続編の『翼』において何故か大型の寒天肉叢が1体、マヤ公国によって機械制御されてボスとして登場している。


  • 鎧峨捨(がいがしゃ)

作中何度も闘うことになるボス肉叢。

ロンシンの村を襲撃し、スズメとセンリに毒を仕込み逃走。その後、シ族の村の東の洞窟に出現して再戦した際に再び逃走したものの、ケンブが切断した左腕から採取した血を素に血清を作り出すことに成功。その直後に清都に出没しマリエーンを誘拐するなど、地中を移動することで長距離を短期間で移動してきた。なぜか体に白い綿毛が付着している。

実はヨウガンが逃げ出した際に、幼体の状態で溺れそうだったところを助けられてから彼に懐いて、ずっと一緒に行動していた。先の白い綿毛もヨウガンのもの。

次第にヨロヅの影響を受けて狂暴になり自我が消えていく中でも、ヨウガンが逃げ出そうとすると寂しげに泣くなど僅かに自我を残しており、ヨウガンもそのために離れられず同行し続けていたが、マハムの塔にてケンブたちと再戦した際にはもう完全に自我は消失しており、ヨウガンの言う事も聞かない状態と化していた。最期は、ヒエンを殺されそうになって覚醒したヨウガンの気法によって跡形もなく消滅した。


  • 四面暗黒神シヴァ

本作のラスボス。マハムとヨロヅの息子にてマリエーンの兄。

母ヨロヅと共に地上に残ったが、母の手によって自らの細胞を素に肉叢を製造する媒体にされてしまい、もはや彼の自我が残っているかすら定かではない。

父マハムからも「醜い姿となったシヴァなどもはや息子ではない」と見放されている。

四つの顔と四つの核を持ち、全てを同時に破壊しなければ倒せない難敵であり、途中離脱したヒエン・ヨウガンを除く全員4パーティで挑む総力戦となる。


四天孔(岩舟人)編集

右帝ガイズ直属の4人の気法師の総称。

表向きは人間の「気」の頂点とされているが、その正体は3代目マリエーンと五大気法師の一人ヤマタによって創り出された「岩舟人」と呼ばれる人造亜人種。

現在は寺院や祠に別々に幽閉され、移動にも制限がかけられており、表立って差別を受けていないだけで獣族たちと大差ない扱いを受けている。


  • ホクロク

CV:松本保典

四天孔の一人。火の気法を得意とする。

不良のような見た目に反して、非常にストイックかつ生真面目な性格をしており、大気法師マハムに憧れ、彼に近づくために日夜修行に励んでいた。自分と違い楽天家かつ不真面目なトウバンとは互いに馬が合わない。実はタランダの実の父親であり、彼女をシ族の村に捨てた張本人ではあるが、それは決して娘に愛情がなかったからではなく、後述の理由で愛した女性を死なせてしまったショックから、忘れ形見の娘を妻と同族の村に置いて去ってしまったというのが真相である(タランダの本名「アマネス」はホクロクが名付けた名であることが、ナンゴウによって語られている)。

続編の『翼』にも登場し、牙では実現しなかったタランダとの再会を果たしている。理由は不明だが、彼と彼の血縁だけが翼において気法の力を失っていない。


  • トウバン

CV:二又一成

四天孔の一人。地の気法を得意とする。

祭り好きで、祭りの日にのみ外に出て、普段は巨大な岩で塞がれた祠の中で生活している。ケンブたちは彼の祭り好きに着目し、祠の前でランチョの歌に合わせてアイカに踊らせることで岩戸を開かせた(言うまでもなく天岩戸伝説のパロディ)。

一見落ち着きのある妙齢の男性の姿をしているが、見た目に反して楽天家かつ不真面目な性格をしており、生真面目なホクロクとは互いに馬が合わない。

幼少時のギユウと面識があり、彼を「ギユウちゃん」と呼んで懐かしがっていた。

ケンブたちに、かつて獣族のほうが人間を支配していたこと、獣族がかつて「獣族十二神徒」と呼ばれていたことを伝える。かつて人間の女性との間に生まれた子供をギユウの村に捨てた過去があり、それがギユウの義妹弟たちと思われる。後述の理由から、子供たちの母親は全て異なることを考慮するに、ナンゴウが軽蔑・侮辱しているのは主にトウバンのほうだと推測される。

続編の『翼』にも登場。気法の力は失ったが、当時の記憶は失っていない数少ない一人。過去、自らの子たちを捨てた罪滅ぼしからか、のちにヒエンの妻となる戦争孤児を養子として育て上げた。


  • ナンゴウ

CV:平田康之

四天孔の一人。風の法力を得意とする。

細身の物腰の柔らかい美青年。断崖絶壁の上に建てた寺院に住む。彼の口から「我々、岩舟人は同族間では子を作れない、子を作ること自体は可能だが、子が生まれると互いに死んでしまう」という生命体としては致命的な欠陥があることが語られ、かつて獣族や人間とならは死ぬことなく子を残せるのではないかと考え実行したホクロク・トウバンが、愛する女性を死なせた喪失感から生まれた子を捨ててしまったことに対しては、軽蔑と同情が入り混じった複雑な感情を抱いている(前述の理由から、ホクロクに対しては同情、トウバンに対しては軽蔑の比率が高いと思われる)。タランダからホクロクの面影を一目で感じ取り、彼女が彼の娘「アマネス」と確信。彼女に真相を話した上で、父親ホクロクを許してやってほしいと懇願、快諾した彼女に岩舟人の悲願である「生きて子供の顔を見ること」を託す。

密かにセイロンのことを想っており、彼がホクロクやトウバンのように他種族の女性と結ばれる道を選ばなかったのはそのためであった。

実は四天孔の中では唯一の失敗作であり、人間でも彼を殺すことは容易いとされ、ガイズから「逆らえばナンゴウを殺す」と脅迫されて残り3人は寺院や祠への幽閉を受け入れていたことが後にセイロンから語られた。

続編の『翼』にも登場、記憶と気法は失ったが、セイロンと結ばれ互いに生きて子を作り、「サクラ」と名付けた娘と家族揃って幸せに暮らしている。


  • セイロン

セイロン

CV:根谷美智子

四天孔の一人で紅一点。水と空気の気法を得意とする。海底に沈む寺院に暮らしている。

清楚な女性なのだが、ビジュアルシーンでは足を組む様子と太ももがやたらとクローズアップされている。

獣族と人間の立場が逆転したのは、獣族の人間に対する過度な差別をマハムから咎められたためとケンブたちに語り、今現在、獣族が人間から受けている扱いがまさにそれにもかかわらず、マハムが何もしないことに関して怒りを覚えたケンブたちに、自分も全く同じ疑問を抱いていることを語り、マハムの真意を知るためにも彼らにシン族に会うことを勧め、シン族の村に行くための最後のアイテム「古の法書」をガイズが持っていることを伝える。

ナンゴウに対しては作中、同情以外の感情を抱いている描写はないが、続編の『翼』では記憶と気法を失ったにもかかわらず彼と結ばれ、娘「サクラ」を生んでいる。


  • 一種九号

命の泉

CV:吉田古奈美

最初期に作られた岩舟人の失敗作(四天孔達は三種に該当)。

幼い少女の姿をしているが、少なくとも5000年以上生きていた。

人格形成に失敗して狂暴な別人格を有しており、それを理由に産みの親のヤマタにより森の奥に捨てられていた。あまりに身勝手な仕打ちに、ケンブは怒りを覚え、トエイは涙を流した。

最期はトエイに抱かれながら、眠るように天寿を全うした。


三武神編集

左帝バンタン直属の三人の武将の総称。

それぞれ自らの名前を冠した街の統治を任されており、表向きは同格扱いの四天孔とは比較にならない大きな権限を持つ。人間の「武」の頂点とされるが、実力は獣族や岩舟人には遠く及ばない。


  • ゴウセン

CV:宮田浩徳

獣族の代表達の直属の上司。獣族に対する差別意識そのものを良しとせず、終始ケンブ達の味方だった作中屈指の人格者。中盤で彼を目の敵にしていたガイズ・バンタン・ギホウらによって、ケンブたち獣族の度重なる不始末の責任を問われて清都での任を解かれ、自らの街での謹慎を命じられるが、それでもケンブたちに対して協力を惜しまなかった。彼が治めるゴウセンの街は、中盤にかけての主人公達の活動の拠点となる。

スズメの父親とは友人関係だったもよう。


  • ギホウ

CV:石森達幸

三武神最年長。ゴウセンやジュウケイとは違い獣族に対して強い差別意識を抱いており、自らが治める街に獣族が派遣されることに抗議するために清都に来た際に、ケンブ・トエイと一度鉢合わせしている。その際にも嫌悪を露にしたが、トエイから年寄り扱いされ激怒してその場を去った。ケンブとトエイがギホウの街で起こした不祥事をネタにゴウセンを失脚させ、その際にケンブに対して皮肉を言い放ちその場を去る。本人は老体の身だがキョウ・ケイ・ガクの三人の武人を弟子・配下に持つ。

獣族やゴウセンの件ではガイズ・バンタンと結託していたが、両者とは異なりマリエーンへの忠誠心は本物だったようで、彼女が肉叢に誘拐された際には部下のケイ・ガクを引き連れて救出に向かうなど、獣族への差別意識を除けば武人としては真っ当な人物だったもよう。以降は消息不明だが、おそらく部下共々返り討ちに遭ったと思われる。


  • ジュウケイ

コーラン、アイカの父親。

マリエーン誘拐後のガイズ・バンタンの方針に対して不信感を抱いており、ゴウセン同様にケンブたち獣族に協力的な立場を取る。



三武神の関係者編集

  • キョウ

CV:平田康之

メイファンの父親で、ギホウの弟子にして配下の一人。ギホウの留守中、街の管理を任されていた。獣族を信じていなかったが、メイファンを助けてもらったことで素直に礼を言うなど、獣族に対しての考えを改めて歩み寄りが見られたが、後にメイファンが死んでしまったときには、ケンブたちを罵倒して再び心を閉ざした。


  • メイファン

CV:吉田古奈美

キョウの娘。肉叢にさらわれたが、ケンブたちに助けられた。自分を助けてくれたケンブやトエイを慕ういい子だったが、肉叢にさらわれた際に体内に卵を産み付けられており、後に体内の卵が孵化して肉叢に体を食い破られて、爆散して死亡するという悲惨な死に方をする。


  • コーラン

CV:根谷美智子

ジュウケイの娘で街の役人も務めている。アイカの双子の姉。淑やかな性格の女性。獣族に対しても差別を抱かずに対等に接する数少ない人物。

誰に対しても優しい反面、特定の好意を抱く相手も存在しないため、他人からの好意に関しては割と鈍感で、彼女を慕う街の男たちやシャッコらを打算的に利用するという腹黒とも思える一面もある。

続編の『翼』にも登場しているが、炭坑夫に慰安婦を斡旋する元締めという今作からは考えられない役で登場している。もっともこれは彼女らを生かすための苦肉の手段であり、コーラン自身、自らの行動を不本意だと自覚しながらも、批判するクスミダに対して諭すように反論している。


  • アイカ

CV:松下美由紀

ジュウケイの娘で、コーランの双子の妹。姉と同じく街の役人をしている。姉とは正反対で、かなりキツイ性格。

街の警備も兼ねており気法を操るが、シャッコからは「コントロールが無茶苦茶で、味方も巻き込みかねない」と断言されるほど未熟な腕前で、当人もその事を自覚している。

当初は獣族に対して差別を露にしていたが、恋人トノイに会う目的でケンブたちに同行していくうちにその意識はすっかり消え失せていき、最終的にはケンブたちとは友達に近い関係となった。

清都で捕らわれていたケンブたちの脱走を手助けした際に、ケンブに対して好意を抱いていたかのような言葉をこぼすが真相は不明。

続編の『翼』にも作中後半の性格で登場し、トノイと結婚したことが判明している。

家を留守にした夫トノイを探す口実で、一時的に仲間にできる。


  • トノイ

スザクの村の青年で、アイカの恋人。

タムタム焼きをもぐもぐ食べている状態でしばらく喋っており、それを見たケンブたちからは若干天然扱いされていたが、獣族への差別が常態化した世界で彼らに差別意識を持たずに普通に接する数少ない良識の持ち主。

続編の『翼』では名前のみの登場ながら、アイカと結婚したことが判明している。


  • ゴウセンの父

CV:石森達幸

一族の役目として、シン族の村の監視のためにゴウセンの街から離れたロンシンの村に妻と共に暮らしていたが、肉叢の襲撃を受けて村が壊滅し殺される。


  • ゴウセンの母

CV:岡本嘉子

夫と共にロンシンの村に暮らしていたが、肉叢の襲撃を受けて村は壊滅し、夫共々殺される。


  • センリ

ゴウセンの妻。夫の両親の世話にロンシンの村に出向いた際に肉叢の襲撃を受けて、スズメと共に鎧峨捨の毒を受け倒れるが、タランダの姑にして大叔母のジャランが作った血清によってスズメ共々一命を取り留める。




その他の獣族&家族編集

  • オウケン

CV:速水奨

ジュツ族の戦士でケンブの師匠。一族最強の戦士で、本来は彼が一族の代表として召集される予定だった。序盤でケンブを庇って戦死してしまう。


  • マトラ

CV:山田美穂

シャッコの妹。気が強く口達者な少女。兄を手玉にとって楽しんでいる。


  • ホロト

CV:千葉一伸

ボウ族の青年。トエイの幼なじみにして彼女の婚約者。村の代表として清都に向かう途中に肉叢に襲われたことで病を患い、寝たきりになった。自分の死を予感していて、「自分の死後、トエイを頼む」とケンブたちに遺言した。その後、村に残ったトエイに看取られて亡くなった。


  • イン族の長老

CV:石森達幸

僻地に住む者同士として人間の村と身分を超えた親交を深めてきた自負から、他の獣族を見下している。


  • シャッコの親父

CV:柴田秀勝

本名チャトラン(『翼』にて判明)。シャッコとマトラの父親。基本的には善人だが、息子以上に思い込みが激しく、口より手が先に動くタイプ。シャッコよりも強く、息子とは異なり徒手空拳による空手スタイルを得意とする。

続編の『翼』にも登場、一時的に仲間にできる。


  • ヒエンママ

CV:有馬端香

本名エンヤ(『翼』にて判明)。絵に描いたような教育ママ。続編の『翼』にも登場。


  • ジャラン

タランダの育ての親にして、彼女の前夫ラダの実母。


  • イノア

CV:岡本嘉子

ランチョの妻。ガイ族の村長の娘でランチョは婿養子。

実はランチョより強く、ランチョは婿養子の立場もあり彼女には頭が上がらないが、彼女もまた夫と子供たちを深く愛している。

突進を得意とする夫とは異なり、関節技寝技などのレスリングスタイルを得意とする。得意技の逆エビ固めは村長曰く母親直伝。

続編の『翼』にも登場し、一時的に仲間にできる。


  • ランチョの子供甲

CV:山本美由紀


  • ランチョの子供乙

CV:山田美穂


  • ランチョの子供丙

CV:松下美由紀


  • ガイ族村長

イノアの父親にして、ランチョの義父。

彼自身も婿養子だったらしく、イノアの母親からは生前逆エビ固めを何度も喰らわされたもよう。


  • ギユウの母

CV:有馬端香

病弱で寝たきりの状態、ケンブたちにトウバンのことを教える。


  • マサゴ

CV:吉田古奈美

ギユウの義妹。他の弟妹と共に村に捨てられていたのを、ギユウに拾われ育てられた。作中で明言されてはいないが、おそらく弟妹共にトウバンと人間の女性の間に生まれた岩舟人の混血児と思われる。


  • アラゴ

CV:山本美由紀

ギユウの義弟。やんちゃな性格。


  • ヒメゴ

CV:山田美穂

ギユウの義妹。末っ子で一番甘えん坊。


  • ケンホウ

CV:千葉一伸

ジュツ族の戦士。OPで肉叢に殺される。


  • カイケン

CV:山野井仁

ジュツ族の戦士。OPで肉叢に殺される。

ケンホウと共にオウケンからは、「村の中でも腕利きで、実戦経験なんてありすぎるほどの奴ら」と評されていた。


  • ジュツ族男 甲

CV:千葉一伸

ケンホウ・カイケンが倒されたことをオウケンに伝え、肉叢討伐を彼に頼む。


  • ジュツ族男 乙

CV:山野井仁

ケンブがオウケンを見殺しにしたと責め立て、彼を一族の代表にすることに反対する。


  • ジュツ族長老

CV:石森達幸

ケンブの立候補を汲み取り一族の代表に推挙するが、実際には一族の英雄オウケンの犠牲で生き残った彼を実質追放に近い形で村から追い出したようなもので、ケンブの旅立ちの際には他の村の者たち同様に見送りにも来なかった。




関連タグ編集

レトロゲーム ライトスタッフ アルナムの翼 木村明広

ラストハルマゲドン:製作会社、スタッフ共に別だが、「地上文明が崩壊後の地下世界が舞台」、「地上からの異形の侵略者が敵」、「十二種族からなる主人公たち」、「塔に登り地上世界へと向かう」、「EDで新たな存在へと生まれ変わり、12人で新たな世界の復興を行う」など共通点が非常に多い。

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