概要
1997年12月15日にライトスタッフから発売されたプレイステーション用RPG。 『アルナムの牙 獣族十二神徒伝説』の続編。正式名称は『アルナムの翼 焼塵の空の彼方へ』(アルナムのつばさ しょうじんのそらのかなたへ)
『アルナムの牙 獣族十二神徒伝説』のエンディングから5万年後の世界を舞台にしたストーリーで、前作の主人公たちも多数登場する。
ストーリー
前作でケンブら十二神徒と太陽神マリエーンによってアルナムの世界は浄化の眠りにつき、5万年後に再び眠りから目覚めたが、人間たちは再び過ちを犯してしまう…。
登場人物
クスミダ
CV:結城比呂
主人公。14歳の少年。トバリとスズメが運営する孤児院で育てられた。スズメに想いを寄せている。直情的なバカで良くも悪くも後先を考えずに行動する。
謎の端末から授かった刀身から炎を生み出す機械仕掛けの剣を操る。
カリン
CV:菊池志穂
ヒロイン。13歳の少女。クスミダの幼なじみ。トバリに憧れている。
シュレン
CV:高木渉
ブライの町の工場で働いている機械オタクの少年。年齢は16歳。
ジュナ
CV:久川綾
16歳の少女。クスミダたちとは、自宅に空き巣へ入ったクスミダと出会うという最悪の出会いをした。怒ると関西弁になる。
クレハ
CV:荒木香恵
ヒエンの娘。13歳。父に似て頭脳明晰でメカニックの腕は天才的。「天駆ける船」の製造に携わる。
エニクイ
CV:石塚堅/相田さやか(子供時代)
トエイの息子で14歳。ケンブは義父にあたる。
マユコダ
CV:天野由梨/河本明子(子供時代)
シャッコとタランダの娘。15歳の少女。タランダから受け継いだ気法を操る強力な魔法使い。
クコ
CV:柳川飛鳥
クスミダと同じ孤児院育ち。クスミダとは兄弟のような間柄で、いつも暴走気味のクスミダをたしなめるツッコミ役。
クガク
CV:若本規夫
暴走するマヤ公国と実質的支配者であるギュロス打倒の為に世界中に散らばった十二神徒を探す目的でクスミダ達に同行する壮年の男性。
正体はヒエン、リョウスイから機械の力を伝授されたソレイユの民の一人にしてマヤ公国元帥エンギ直属の近衛隊長にて彼の父親。
エンギ
CV:宮田浩徳
マヤ公国を統治する元帥だが実権はギュロスに奪われ傀儡と化していた。
クスミダと同じ容姿をしており当初はクスミダを自身のクローンだと思っていたが実際には彼の方がクスミダのクローン(正確にはクガクの実子にクスミダのデータを掛け合わせた融合体)だった。
ギュロス
CV:真砂勝美
本作のラスボス。マヤ公国親衛隊長にして実質的に公国を支配する黒幕。
クガク同様にかつてヒエン、リョウスイから機械の力を伝授されたソレイユの民の一人でクガクとはかつては親友だった。傲慢とも言えるほど高い自尊心の持ち主で太陽神や十二神徒からの加護や恩恵すら「支配」と呼び嫌悪し「人類復権」を名目としてエンギを祭り上げマヤ公国を建立し機械兵器を増産して支配圏を拡大していった。
その結果、大規模な環境汚染を招いたり数多くの人間を犠牲にしてもまるで意にも介さないなど彼の言う「人類復権」とは実際には人類の為などではなく自分自身が太陽神や十二神徒を超える事が目的という非常に身勝手なものに過ぎなかった。
ホクロク
CV:松本保典
かつての四天孔にてタランダの父。記憶を無くしており今ではマヤ公国元帥エンギ直属の近衛隊所属。
クスミダの剣と同じく刀身から炎を発する機能を持ち2本の剣にも分離可能な双牙剣「玄武」を操る。
トウバン
CV:二又一成
ヒエンの妻の養父。記憶が戻っている数少ない人間。
マトラ
CV:山田美穂
シャッコの妹。記憶をなくしホクロクの部下となる。
ホクロクの子供を身籠っている。
チャトラン
シャッコとマトラの父親。
カノイ
CV:松田健浩
シィサイの街のギャング「クラクラ団」のボス。
冒頭の因縁からクスミダとは何度も戦う事になる。
ケンブ
CV:森川智之
十二神徒の一人。現在は浮遊岩盤で、身重のトエイと暮らしている。
トエイ
CV:冬馬由美
十二神徒の一人。マリエーンの力でエニクイを産む。その後、ケンブとの間に子供を身ごもるが、原因不明の失明になる。
シャッコ
CV:千葉繁
十二神徒の一人。タランダの夫でマユコダの父親。自然の食料を手に入れるための種もみと妹のマトラを探して世界中を旅している。
スズメ
CV:篠原恵美
十二神徒の一人。トバリと共に孤児院を運営して暮らしている。前作と同じく、気さくで面倒見がいい女性。クスミダから好かれている。
トバリ
CV:松本保典
十二神徒の一人。スズメと共に孤児院を運営して暮らしている。
タランダ
CV:真柴摩利
十二神徒の一人。シャッコの妻でマユコダの母親。マユコダと共に、旅に出ているシャッコの帰りを待ち続けている。ホクロクの娘であるため、十二神徒の中で最も気法の力を残している。
バッソ
CV:二又一成
十二神徒の一人。新聞記者などに扮して諜報活動を行なっている。
ヨウガン
CV:桜井敏治
十二神徒の一人。
ヒエン
CV:田中真弓
十二神徒の一人。クレハの父親。「モンキーマン」という本(五万年前の十二神徒たちの活躍を描いた作品)を出版して、一躍有名になったベストセラー作家。リョウスイと共に人間に機械の力を伝えた。
ギユウ
CV:山野井仁
十二神徒の一人。目覚めたはずの兄弟たちを探して旅を続けている。
ランチョ
CV:西村知道
十二神徒の一人。目覚めた家族と再会を果たし、現在は共に暮らしている。
リョウスイ
CV:速水奨
十二神徒の一人。ヒエンと共に人間たちに機械の力を伝えたが、間違った道を歩み続ける人間に対して憤っている。
マリエーン
太陽神となってアルナムを照らし続けている。トエイの光を奪う(失明させる)という形で十二神徒に警鐘を鳴らす。