概要
HuCARDとは、PCエンジンのゲームソフト媒体(ROMカセット)である。
特徴
カード型をしており、同時期のゲーム機(ファミコン等)のROMカセットに比べると軽量かつコンパクト。
但しその小ささゆえに容量は少なく、R-TYPEの移植版が発売されるにあたり上・下の2種類のソフトとしてリリースされることもあった。
後期になると大容量のCD-ROM²と交代するかたちであまり使用されなくなっていった。
容量は1Mbit(128KB)~20Mbit(2.5MB)。
プログラムが入っているのはカードの黒い部分で、実は経年劣化等でこの部分だけ剥がれる事がある。言ってみれば薄型のICにあたるので、白いカード部分は補強材になる。容量によってはこの黒い部分の大きさも異なる。
これは三菱樹脂がハドソンと共同開発したMSX用カード型ROM「BEE CARD」が前身。セガのSC-3000/SG-1000シリーズの「マイカード」も三菱樹脂製の同じ技術。なお、「BEE CARD」「マイカード」「HuCARD」は端子の形状が異なるのと互換性が無い点がある。
ちなみに欠点としてはこれ単体にセーブ機能(バッテリーバックアップ)が搭載できず、進行記録をセーブするには天の声2等の外部記録装置が必須となる。
ちなみに「天の声バンク」と呼ばれる外部記録のHuCARD型メモリーカードはバッテリーバックアップタイプのSRAMであり、コインバッテリーが内蔵されている。その為か通常のHuCARDと違って蓋が付いており厚みがある。