曖昧さ回避
- コンピュータにおける記憶媒体の一種で、実質上のバックアップ(基本的に複製なしのもの)にあたるゲーム用語。本項で解説。
- 自動車のバッテリー交換時にカーナビやAV機器の設定情報が消失することを防止するため、外部電源を供給すること。『1』が語源。
コンピュータにおけるバッテリーバックアップ
SRAMにデータが格納され、コンピュータ本体の電源を切っても保持されストレージとしての役割を果たす。
通常環境では物理的な破損に見舞われることがないため、電池交換により半永久的に使用される。
現在のパソコンではBIOS設定や内蔵時計の動作に用いられる。
時刻情報も対象となる。
ゲームソフトにおけるバッテリーバックアップ
多くのゲームカートリッジはソフトに内蔵されたボタン電池によって各種ゲームの進行状況、スコアなどのデータが保持される。
FC~GBAまでの任天堂ハードのソフトの多くはセーブなどの記録をこのバッテリーバックアップに頼っており、時間の経過と共に電池が切れてしまいセーブ不可能となるソフトが増えてきている。環境にもよるが、電池が切れるのはだいたい20年ほどが目安とされており、ゲームボーイアドバンスのソフトにもセーブが出来なくなる個体がちらほら確認されるようになってきている。
PCエンジン系列ではHuカードとCD-ROMと記録が出来ないメディアであり、本体も当初は記録装置はオプションとなっており、天の声2といったバックアップユニットやI/Fユニットなどの拡張機器にSRAMが内蔵され、DUOやPC-FXといった後発の本体ではSRAM内臓となった。電源はスーパーキャパシタを用いており、基本交換は不要なものの充電の為の定期的な通電が必要となっていた。一部のバックアップユニットでは乾電池を使用、本体に接続して通電中に交換する事でデータを消すことなく電池交換する事が出来た。バックアップユニットの内容をコピーし保存する天の声バンクはボタン電池式内蔵式となっている。
ファミリーコンピュータ、バンダイ後期ソフトはEEPROMが採用されており、電池交換が不要。同型番の部品は現在も取り寄せが可能。
メガドライブの一部ソフトはバッテリーバックアップにNVRAMが採用されており、一切の電池交換が不可能。
NINTENDO64、ゲームボーイアドバンス時代はフラッシュメモリへの過渡期でありバッテリーバックアップを用いるタイトルと混在している。また、同じゲームソフトであってもロットによって前者と後者が違う物もある。
ボタン電池の交換は暫くは困難であったが、とうとう簡単に導入できる商品が登場した(外部リンク)。
据え置き型ゲーム機器や携帯ゲーム機器ではゲームのイベントと連動するに用いる時刻情報を保持、経過を計算すると言う補助的な役割となっている。
ゲームボーイアドバンスソフトやゲームボーイカラーなどはセーブデータと兼用だったとか。