概説
仏教における転生論。
我々は、天道・人間道・修羅道・畜生道・餓鬼道・地獄道の「六道」と呼ばれる6つの世界を常に転生し続けており、その行き先は常に生前の善悪の多寡に因るとされる思想。
この六道は「欲界」または「六欲界」とも呼ばれ、欲によって常に心身を惑わされ、悪事に手を染めたり、自分勝手な発想で他者を虐げてしまったりと、悪因悪果の連鎖に苦しめられ、自らをより業の深い世界へと堕落させていく危うさが付きまとっている。
仏教の目的は、この延々と巡る「六道の苦輪」から自ら脱することであり、その方法こそ覚者釈迦尊を始め、四聖道へと達した先人たちの持つ「悟りの智慧」を身に着けることであるとしている。