踏み台踏み台… 踏み台が逆らうんじゃねえッッッ!!!
概要
大日本銀行総帥、片原滅堂が誇る最強の闘技者こと『滅堂の牙』。その六代目にして――現『煉獄A級闘士』
注意!これより大きなネタバレが控えています。
活躍
注意!この項目はケンガンオメガ80話(10/9更新分)までのネタバレが記述されています!
単行本派は特に注意!
初登場は4巻だが、3巻の時点でその存在、名前と経歴が明かされた。経歴は異色であり、かつて六代目滅堂の牙の座を手に入れながら、その地位を利用して煉獄に取り入ったことが氷室の口から語れた。このことが、加納アギトの煉獄対抗戦への参加を決定づけることとなる。
その後、4巻にて煉獄の試合を観戦に来た山下商事と再会。拳願会を踏み台と罵りながら、煉獄への移籍に関してはプロ野球と同じと語り、よりファイトマネーの高い方に移って何が悪いのかと山下に対し口にする。その場にいたホセに対する挑発もあり、あわや一触即発というところで仲裁に入った光我に対し、雑魚が跳ね返るなと負傷を負わせたことでホセの怒りを買うが、不意に現れた出光による仲裁もあり、彼を大事なタネマチと呼びつつも素直に引き下がる。余談だが、この時の光我への攻撃が彼の必殺技の閃きの一端を担っている。
5巻、龍鬼の仕合が終了した後、山下の電話にホセとの仕合を行ったと一報が入る。
結果としては神崎ホセに勝利。彼を意識不明の重体にまで追い込んだ。その影響は大きく、超日のホセの穴埋めをするべく、関林及び春男の対抗戦参加は見送られることとなった。しかし代償として利き腕をへし折られてしまう。このことから怪我の影響もあり対抗戦は予定より一ヶ月延期されることとなった。
6巻、対抗戦参加選手の入場時、両手を大きく広げ、舌を恥ずかしげもなく垂らした挑発的な態度で登場。拳願会側に五代目及び八代目滅堂の牙の存在を確認すると、自身を狙って参加していることを看破。戦うつもりはないとして早速一仕合目から出場しかけたが、煉獄A級闘士メデルに制止され、鼻を叩かれ血を流す。結果として一仕合目はメデルに順番を譲ることとなった。
二仕合目、仕合内容に対し余計な茶々を入れたことで同じA級闘士であるロロンに黙れと一蹴される。これに対し反抗しかけたが、ロロンによる圧に負け、舌打ちを一つ残して引き下がる。
そして四仕合目。スペシャルマッチとなったこの仕合に、拳願会からは八代目滅堂の牙こと三朝が参戦。
それを挑発と捉え、参加を拒否するものの、三朝の軽い挑発に流され、殺意を露わに四仕合目の代表となる。
仕合開始直後、大柄な体躯を活かし張り手を用いて三朝の場外を狙うが、背後を取られてしまう。拳を打ち込まれ掛けるが、すぐさま振り返り反撃。武器術を素手に応用し、槍術を用いて三朝を攻め立てるが、突きを放ったところを捌かれ、脳天に一撃を喰らう。
序盤に使用していた槍術は見切られたと切り捨て、他の流派に切り替えたものの、本領を発揮し始めた三朝に悉く捌かれてしまう。
加えてスペシャルマッチと彼の相性が一長一短であったことが災いし、前半は好調だったものの、後半からは彼の恵まれた体躯が仇となってしまう。
徐々にリングが狭まっていくことで、移動範囲の広い前半は自在に動けたが、後半にいくにつれ動ける領域が非常に狭くなってしまい、生き地獄に追いやられてしまった(カウンター対策として攻撃に際した足の位置への注意・領域が狭くなるにつれ強まる心理的圧迫感・それによる集中力の分散など)。
彼とルールの相性に関してロロンは予め気が付いていたものの、普段の彼の行いからか、忠告してやる義理は無いと切り捨てられている。
その後もあらゆる技を容易く捌かれるのに対し、三朝からは一撃一撃を的確に急所へと打ち込まれ続け、終いには手刀を首に打たれ悶絶。苦痛に耐えきれずリング上を転げまわるという失態を犯す。
リングに片膝をつく最中、三朝からかつて滅堂の元から出奔する際、彼の元部下を一人殺害していることが明かされた。
一瞬暗い表情を見せるも、次の瞬間には居合術を披露。護衛者殺しの件に関し、ゴミを処分したことなど忘れたと発言。勝ち誇るのはまだ早いとし、連続して居合を繰り出すが、本来初撃こそが重要な居合を多用したことで動きを読まれてしまい、再び反撃を受けてしまう。
状況が不利と見るや、今度はスタイルを拳法へと切り替えたが、避けられ続けた挙句、足技を捌かれてしまい窮地に陥るものの、本来の狙いは三朝が「決めに来る瞬間」へのカウンターであり、組み技で仕留めようと画策するが、それも読まれてしまう。両腕を打ち落とされ、顎に拳を入れられ顎関節が脱臼。次に頸椎への肘落とし、肘を用いた顎への打ち上げ、そして体勢が崩れたところを文字通り顔面を陥没させられてしまう。
傍から見ればもはや生きているのかすら怪しい状態。これにより、戦闘続行不可能と判断される。
頸椎を捻挫し、顎を砕かれ、顔面が異様なほど陥没した彼に対し、相手の三朝は小さな傷と僅かな出血を残すのみ。相手を雑魚、蚤、踏み台と蔑んだ挙句、満身創痍の身と成り果て、ルールに苦しめられ、本領を発揮することもできず……裏切りの牙と呼ばれた男の仕合は、完敗に等しい形で幕を下ろした。
戦闘技術
武器人間
身体そのものを武器とみなす技。槍術、剣術といった本来武器に用いる技術を素手に応用している。しかしその中には著名な武術家に取り入って奪い去った技術も存在する。本編に組み込まれているかは不明だが、マンガワンのちょい足しの情報によると、これまでに12の流派から技を奪いその全てを潰してきた模様。
上条流槍術
・田楽刺し
拳を握り、親指の第二間接を前に出した構えから放つ槍術。放つ瞬間に手を広げて掴み技、通常の拳打への切り替え、手首の返しで打撃の方向を自在に変えることも可能。
黒鬼二刀流
左足を前に深く身構え、右手を高く、左手を低く構えた状態から繰り出される剣術。
裂森流居合術
深々と構えた状態から繰り出される居合術。
破魔流拳法
蹴りを主体にしたらしき拳法。非情に描写が少なく、詳細は不明。