概要
ディズニー最後の長編手書きアニメーション。
誤解を恐れず述べるなら、主人公である人間の青年キナイが子グマのコーダとの出会いにより成長していく物語。日本での知名度は低いが名作として有名。
ストーリー
主人公キナイはイヌイットの青年で兄達や仲間達と暮らしていた。当時は、シャーマンであるタナナが子供達にそれぞれの人生を象徴するトーテムを与えていた。キナイの貰ったトーテムは愛を象徴する熊であり、キナイは納得しなかった。大人になった後、村の魚を奪った雌のヒグマと戦った自分を救うために長男のシトゥカが死んでしまった事を恨み、その熊をキナイは追跡し復讐する。
その瞬間、グレートスピリットと共に現れたシトゥカの霊の力でキナイは熊に変えられてしまう。グレートスピリットが雌熊の死骸を持ち去り、デナヒはクマとなったキナイとキナイが熊になった際の敗れた服を見て、キナイも雌熊に殺されたと勘違いした。そして熊となったキナイを兄弟2人の仇と思い、殺すことを誓い追跡する。
目覚めたキナイはタナナの教えでグレートスピリットの山を目指すが勝手の分からぬ熊の生き方に途方にくれる。そして子グマのコーダと出会い、最初は反発するものの少しずつ絆を深めていく。
そして、自分にあった熊への偏見や、コーダとの因縁や、己が熊に変えられた理由を理解していく。しかし、お調子者だったはずが形相が変がるほどの憎悪に支配されたデナヒは復讐を諦めていなかった。
余談
キナイ、デナヒ、シトゥカはそれぞれアラスカの国立公園の名前である。
なお、グレイトスピリットに現れる動物の霊魂には、キツネ類やテンやイタチ類、バイソン、ビッグホーンやイワヤギやビーバー類、ラクダ類、ウマ類、マストドン、トナカイ、ワピチや鹿類、オオナマケモノ、ライオン、スミロドン(サーベルタイガー)、オオヤマネコなど昔のアラスカやカナダ北部を象徴する動物達の大半が含まれていない。
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