スチャラカ冒険隊
すちゃらかぼうけんたい
ソード・ワールドリプレイ集第一部
物語
「ファリス・バッシング」の顕在化
ソード・ワールドには「ファリス・バッシング」という問題が存在した。これは、フォーセリアの世界観における「絶対的な正義」の象徴であるファリス信仰だが、ファリスの教義にあまりに忠実に行動すると現代日本人(勧善懲悪を由とする反面、その判定はきわめていい加減)の価値観にそぐわず、他のプレイヤーから白眼視される結果を招くというもの。
ソード・ワールドの登場は1990年代初頭という時期もあり潜在的なものだったが、よりによって公式リプレイでプレイヤーがモンスターを敵視しきれず同情してしまい、本来の依頼者であるファリス教団を裏切るという事態が発生。これ以降ファリス・バッシングはソード・ワールドの致命的な問題として扱われるようになった。
ファリス・バッシングが緩和されるのは、後の「へっぽこーず」のイリーナ・フォウリーの登場を待たなければならなくなった。