PANTA
ぱんた
概要
PANTA(パンタ)は日本のロックシンガー・ミュージシャン。本名:中村治雄(なかむらはるお)。東京大学や日本大学を筆頭に、日本全国の大学キャンパスで学園紛争が激化していた1970年代前半に活躍したバンド「頭脳警察」のボーカリストとして当時の若者たちから熱狂的な支持を得た。その後ソロシンガーとして独立。近年では作詞家兼作曲家、俳優としても活躍しており、彼のヒット曲から触発を受けてフォロワーとなった後輩諸氏も少なくない。
プロフィール
本名 | 中村治雄(なかむら・はるお) |
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代表曲 | 「コミック雑誌なんかいらない」「プラハからの手紙」など |
性別 | 男性 |
誕生日 | 1950年2月5日 |
出身地 | 埼玉県 |
出身高校 | 海城高校 |
出身大学 | 関東学院大学 |
所属レコード会社 | テイチクエンタテインメント |
人物
埼玉県所沢市出身。
近年では反戦平和・反原発のアイドルグループ、制服向上委員会が上演したロックミュージカル『ドン・ジョヴァンニ』の音楽監督を担当し、自らも俳優として映画出演をこなすなど活動の舞台を広げている。
また『新世紀エヴァンゲリオン』『攻殻機動隊』シリーズなどのアニメ作品や恋愛シミュレーションゲームのファンであると公言、サバイバルゲームに熱中するなどオタク文化の造詣も深いという意外な一面もある。さらには解散した日本赤軍の元最高幹部であった重信房子と交友関係があったため、共作の曲を中心としたアルバムも発表している。
経歴
海城高校在学中の1960年代後半からグループサウンズ「モージョ」「ピーナツバター」に参加して音楽活動をスタート。その後、関東学院大学入学と同時に学園紛争の洗礼を受けてロックバンド「スパルタクス・ブント」にメンバーとして参加。のち1970年に「頭脳警察」を結成してリードボーカル兼作詞作曲を担当。1972年にビクター音楽産業(現在のビクターエンタテインメント)よりメジャーデビューを果たし時代の寵児となったが、その活動期間中ライブでマスタベーションを交えた過激なパフォーマンスをしたり、歌詞や曲が政治的・思想的に刺激の強すぎる内容だったりしたことから業界筋で問題視され、レコード発売中止やラジオ・テレビでの放送禁止を喰らった一面も持っている。
1975年いっぱいでバンドを解散した後は、ソロシンガーとして活躍する一方石川セリ、岩崎良美、荻野目洋子などのアイドル系歌手に楽曲を提供。また独自の新しいバンド「PANTA&HAL」を結成したり、「頭脳警察」を再結成・再々結成したりするなど、多彩な活躍を繰り広げている。
近年ではアイドルグループ・制服向上委員会とライブで共演したり、俳優として「稲村ジェーン」(1990・東宝)「天使に見捨てられた夜」(1999・日活)「沈黙~サイレンス~」(2017・KADOKAWA)「ナミヤ雑貨店の軌跡」(2017・松竹、KADOKAWA)にも出演したりしている。
代表曲
「コミック雑誌なんかいらない」「戦争しか知らない子供たち」「ふざけるんじゃねえよ」
「赤軍兵士の詩」「死んだら殺すぞ」「世界革命戦争宣言」「万物流転」ほか(以上頭脳警察)
「LASER SHOCK」「想い出のラブソング」「夜と霧の中で」「プラハからの手紙」(以上ソロ曲)