甲種回送ともいう。鉄道車両の輸送方法のひとつで、新製された車両を直接機関車に牽引させて鉄道車両メーカーから各鉄道会社最寄り駅まで輸送する方法である。通常はそのままJR貨物の機関車に牽引されるが、JRの軌間とは違う鉄道(京浜急行電鉄・京王電鉄・京成電鉄など)の場合は、JR用の仮台車を履かせて輸送する場合がある。その場合は、本設の台車は別の貨車に積載して輸送する。
なお、車体のみを貨車に搭載して輸送する方法を「乙種輸送」という。
また、JR東日本の新車については、新津車両製作所製造の車両の場合は甲種輸送に当たらず「配給列車」の扱いである。
特殊な例として、東武東上線⇔伊勢崎線間の車両移動の際に秩父鉄道を介して行うが、その際は電車【秩父鉄道のATSを搭載した車両】が電車を牽引する珍しい組み合わせで行われている。