データ
- 身長:1.6m
- 体重:500kg
- 別名:鉄貝獣
- 出身地:火山地帯
概要
第7話「鉄の貝」に登場。
足は硫化鉄で覆われている。熱エネルギーを主食としており、熱を食べると一時的に体温が上昇する。
地底の熱エネルギーを食べることで地震を防いでいる益獣であるが、その性質はほとんど知られていない。
地殻変動の影響でエネルギーの熱を求めて日本の火山地帯に複数の個体が出現したが、ガストロポッドの発する熱こそが地殻変動の原因だと誤解した福田明教授と政府の研究チームによって高濃度の液体窒素を浴びせられ次々と凍死した(※)。だが波多野マヤという少女が匿っていた一匹が自身の命と引き換えにいくつかの卵を出産した。
そしてガストロポッドが大量死した事により、近い将来日本に大規模な地殻変動が発生する可能性が示唆された(実際、ガストロポッドが全滅した後すぐに地震が起こり、パニックになっている)。
※そもそも福田教授は、主人公達が協力を仰いでいる屋島教授をライバル視しており、ガストロポッドへの誤解を広めたのも屋島教授への対抗心が含まれている(屋島教授は、福田教授がガストロポッドの事実に気付いているのではないかと指摘している)。後に事実を知った主人公達がガストロポッドの駆除を止めようとしたが、福田教授の論文を鵜呑みにした人々は聞く耳を持たなかった。
現実においても、誤った学説が広まって浸透し、後にそれが誤りである事実が判明しても、一度広まった認識を覆す事は難しい事例は多い。また、この回で主人公が口にした「未来が証明してからは遅いんです!」という叫びも、この話の取り返しのつかなさも相まって印象的である。
元ネタは硫化鉄に覆われた貝であるスケーリーフット。
また"gastropod"は軟体動物門・腹足綱(いわゆる巻き貝の仲間)の英名である。