ストーリー
ラウルバーシュ大陸北方に位置するイムニス山脈周辺では、
光の勢力である天使軍と、闇の勢力である魔族軍が、領土の支配権を絶えず奪い合っていた。
気が遠くなる程の長い戦争状態の果てに、闇の勢力側は勢いを増し戦況を有利に進めていたが、
ある日を境に互いの勢力が均衡状態となる。
――闇の勢力を統べる「魔王の崩御」という噂が起こった為だ。
嘘か誠か、その報せを受けて魔族軍の統制が徐々に乱れ始める。
その混乱状況を見抜いた天使軍は攻勢をかけ、勢力図は徐々に逆転していく。
しかし、その状況を好機と見る男が新興勢力を旗揚げした――
過酷な環境である為に、イムニスの大地では滅多に見かけない人間族『クラウス』
元は睡魔であり、何の因果か“人間の身体”に成り代わった酔狂な男であった。
彼はその脆弱な肉体の内側に、元来持ち合わせる睡魔族の能力を秘めている。
色香を巧みに操り、特殊な魔力を用いて他者を支配することが可能な、先天的且つ類い稀な能力を用いて、
クラウスは自己の勢力を拡大し、このイムニスの大地を統べる新たな魔族の王となるべく、
闇の勢力を率いて天使軍殲滅の軍行へ打って出るのだった。