概要
八寒地獄は、仏教における地獄の一つで、大智度論(3世紀頃)にサンスクリット語で書かれている。
六道における地獄は、専ら八大地獄(八熱地獄)について触れられているが、八寒地獄に落ちる条件、苦痛の度合いなどは不明。
また、更に昔の長阿含経に「十地獄」、それぞれ八大地獄に付属する十六地獄に「寒氷(かんぴょう)地獄」があるが、名前などに共通点があるものの、関連は不明。
余談
ナムウィキによると、仏教の発祥地であるインドはサバナ気候や温帯であり、比較的厳しい冬はない為、猛暑や飢餓・渇きの方が、地獄のイメージやモチーフに用い易かったという考察がある。