この概要をくぐる者は一切の希望を捨てよ
地獄へ通づる門、そのような禍々しさのある場、彫刻、「考える人」が含まれる。
また、トルクメニスタンで天然ガスが延々と燃え続ける危険地帯「ダルヴァザ」も、俗に「地獄の門」と呼ばれることがある。
ダンテの「神曲」の地獄の門
「この門をくぐる者は一切の希望を捨てよ」の碑文で有名な彫刻。これは門の自己紹介とも言うべき『神曲』地獄篇第三歌の〆の一説であり、
我を過ぐれば憂ひの都あり、
我を過ぐれば永遠の苦患あり、
我を過ぐれば滅亡の民あり
義は尊きわが造り主を動かし、
聖なる威力、比類なき智慧、
第一の愛、我を造れり
永遠の物のほか物として我よりさきに
造られしはなし、しかしてわれ永遠に立つ、
汝等こゝに入るもの一切の望みを棄てよ
すなわちここをくぐったら最後、絶望しか無い事を表している。
なお、この地獄の門の彫刻の真上に鎮座するのが、同じく有名な彫刻である『考える人』である。