ドウサイ
どうさい
岐阜県大野郡丹生川村に伝わる蟇(ヒキガエル)の変化。
概要
飛騨考古土俗学会が昭和11年に発行した、『ひだびと』四巻六号「飛騨の昔話と傳説 丹生川村の昔話」の新田貞子が執筆した項で紹介された妖怪。
岐阜県大野郡丹生川村に伝わる昔話に登場する怪異で、山小屋で夜を明かしていた杣人(木こり)たちの所に美しい女が現われ、行灯の灯で糸車を回していたという。
そこで同席していた猟師にたのんで女を鉄砲で撃ってもらったが、何度撃ってもまったく当たらず平気な様子。
しかし、行灯のほうを狙って撃ち抜くと消え去ったという。
翌朝、そこには3尺(90㎝)ほどもある大蝦蟇が目が撃ちぬかれて死んでいたという。
なおドウサイとは、この地方の方言でヒキガエルのことである。
この妖怪はツイッターの伝承妖怪お題絵において、平成26年1月のお題として出され、妖怪絵師によって新たな姿が与えられた。