ラリーカー
らりーかー
ラリーカーとは自動車によるラリー競技のため使用される車両のことである。
概要
ラリーカーとは自動車によるスプリントラリーやラリーレイドといったラリー競技のため使用される車両の事である。
通常イメージされるレーシングカーとの違いは
- 公道を用いるラリーという競技の性質上、仕様が公道規則に合致している必要がある。どうしても合致させることが難しい場合は、国土交通省や地方自治体、警察に許可を取って仮ナンバーで走行する場合もあるが、これについては批判が起きることもしばしばある。
- ドライバー以外にもナビゲーター(道筋を読み上げる係)が搭乗するため、助手席を取り外すことができない。WRCレベルになると、ナビゲーターの席を前が見えないほど沈めて重心を低くすることが当然のように行われる(ナビゲーターはGのかかり方で道の状況を把握するので問題なく走れる)。
- 何か起きてもピットにすぐには帰れないため、スペアタイヤ、工具、消化器なども装備する必要がある。またラリーの道程によっては有料道路も走るため、その国の貨幣を十分に持っている必要がある。
ダート、舗装路、雨などあらゆる路面変化に対応する必要があるため、セッティングの幅は格段に広い。
未舗装路も走るため総合優勝を争うマシンは4WDが基本となるが、アマチュアや若手育成向けのクラスでは2WD車も多い。
また大幅な性能調整(車重が半分など)を受けることで、2WDが4WDを打ち破ることもままある。
ラリーカーの種類
↑一般的にイメージされるラリー用マシン。市販乗用車がベース。
ダカール2017 Tim Coronel BuggybyCa2015 Alumi Craft Class 10bybhw2279[pixivimage:]
↑クロスカントリーで見られるバギーカータイプ。市販車を改造しまくった結果こういう形になったものと、専用設計されたものの両方がある。
↑クロスカントリーでSUVタイプ。市販車無改造クラスに多い。
↑トラックタイプ。同じトラックでも、商用トラック(左)はトラック部門、ピックアップトラック(右)は市販車部門となる。
↑クロスカントリーのバイク。厳密にはラリー"カー"ではないが、便宜上掲載。