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「一回死んで反省しろ」

演:志尊淳

概要

鳳仙学園の現任の頭であり、WORSTの主人公、花岡楓士雄の好敵手(ライバル)である。普段は喧嘩を好まず楓士雄とも親しくなるが、ある事件をきっかけに彼や他の鬼邪高校の全日制と戦うことになる。

外見

不良らしくない端正な顔立ちと黒に近い茶髪が特徴で、校内にいる時はグレーの制服姿が多いが、たまに黒いジャケットを着ることもある。

性格

不良高の頭という物騒な肩書きとは裏腹に冷静沈着で物静かな佇まいをしており、ストイックで頭としての責任感も強く、自分がトップに相応しいのか常に自問自答を繰り返している。決して驕ることなく頭としての在り方を模索し、強さを鍛え続ける求道者の一面もあり、有事の際も慌てずに仲間の意見を聞いて的確な判断を下す。

普段は無益な争いを好まず、下の者が問題を起こしても1人だけで相手のもとへ赴いて事態を収めたり、妹の危機にも単身敵地に乗り込んで連れ戻すほど仲間の無駄な犠牲や争い事を好まないが、仲間や身内が1度でも危険に晒された時は誰であっても本気の怒りを露わにして全力で立ち向かい相手を制圧する。喧嘩の時も付け入る隙を与えず、普段から近寄り難い雰囲気を醸し出しているが、心を許した者や認めた相手には仲間でも他校の者でも笑顔を見せて明るく接し、自分が間違っていた時は素直に謝罪し引き下がる潔さもある。

一方で妹の唯に手を焼いており、大事に思っている気持ちが伝わらず苦悩するという兄らしい悩みも見せている。ちなみに妹のことは学園のことに並んで深刻に考える癖があり、彼氏がいる(後述)と知った時は白目を向いて気を失うほどのリアクションを見せた(この時の姿は必見の価値あり)。

総括すると、理想のリーダーをそのまま絵に描いた男であり、試聴者のみならずSWORDのメンバー、楓士雄などに「頭とは何たるか」を教える役割を担っている。または統率が取れたムゲンをまとめる琥珀のIF、組織を率いる立場になっていた場合の雨宮兄弟と言えなくもない。

実力

「殺しの軍団」と呼ばれる集まりを統率するだけあって戦闘力は高く、細身の外見と裏腹に高い身体能力の持ち主。判断力、知恵も高く、鳳仙至上随一とされている。だが、そんな彼でも鈴蘭高校の現在の頭には勝てなかったため、まだまだ上がいるようである。戦う時も必ず真っ向勝負を重んじる姿勢を貫いているが、村山や楓士雄と異なり好戦的ではない。

名を挙げることにもあまり興味を示していないため、このあたりも彼らとの対比のように描かれている。

母と妹の3人暮らしであり、父の代わりに家族を守りたいと考えて幼い頃から空手を習っており、これが現在の心身の強さに繋がっている(中の人も空手を含めて幾つかの格闘技を習っていたとのこと)。

活躍

THE WORST

  • 初登場

妹を連れ戻すために、怪しげなクラブにやって来たところから初登場。DOUBTを思わせるギャングたちもものともせずに蹴散らし、SWORDの頭を思わせる戦い方を披露して高い実力を見せつけた。妹の唯には「子供扱いしないで」と反発されたが、「お前が何しようと構わねえ。けど、お袋は悲しませるな」と、放任主義に見えつつも妹想いの一面を見せた。その後、鳳仙学園の場面で再登場した際に、鳳仙の頭であることが明かされた。

  • 花岡楓士雄との出会い

神社で頭とは何なのかを考えていた際に老婆を身を挺して救った楓士雄と出会い、互いに興味を持ちながら親しくなるが、後日、鳳仙の四天王の1人・沢村正次が何者かに襲われて負傷する事件が発生。親友でもある沢村が卑劣な手段で襲われるという事態にはさすがに穏やかではいられなかったため、犯人を全力で殲滅することを決意。幹部の1人・サバカンの目撃証言から沢村を襲ったのはSWORDの一角・鬼邪高校であるという情報を入手すると、小田島有剣たちから定時制の存在がいることを聞いたにも構わず鬼邪高を倒すことを宣言する。

「鬼邪高潰すぞ」

  • 楓士雄との対決

戦いは鬼邪地区の河原で行われたが、楓士雄が鬼邪高の人間であることをここで初めて知ることになる。だが、互いに話し合いができる状況でないまま、戦いが始まる。次第に自分たちが有利になっていくが、幹部のサバカンと村山が乱入し、この戦いが仕組まれたものであることを聞かされる。敵が別にいることを知り、戦いを止めて引き上げていった。また、楓士雄にも去り際に「お前じゃないことがわかっただけでもよかった」と告げ、友情も修復された。

  • 全日制との共闘

後日、沢村から事件の詳細を聞くと、幼なじみを連れ戻しに向かう楓士雄とその仲間に合流し、自分も沢村の血染めの制服を纏い、仲間を率いて共通の敵に挑む。

決着後は楓士雄とタイマンを行い、辛くも勝利。

互いに満足そうな笑みを浮かべながら戦いは終結した。

・・・が、程なくして妹の唯が沢村と両思いになっていることを見て、ショックで失神してしまった。

余談

  • 逸話

演じたのは俳優の志尊淳だが、以前からナヨナヨした役やオネエキャラを演じることが多かったため、驚いた人も多かったという。また、志尊自身も中学時代に『クローズZERO』を観てから「男のロマンだ!」と憧れるようになり、マネージャーさんに頼んでシリーズのオーディションを受けていたが、全て不合格だったとのこと。そのため、この佐智雄役を射止めた際は感動したと同時に原作者の高橋ヒロシ氏がどう思っていたのか不安だったと述べていた。しかし、高橋先生は「鳳仙の頭は筋金入りの役者さんでお願いします」と条件を出しており、「志尊くんに決定です」と連絡をもらった時は「鬼邪高に勝った!」と喜んだという。夢が叶ったことに、感動したファンも多いことだろう。

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