修道会はキリスト教の西方教会における会(組織)。
カトリック教会においては教皇庁の認可を受けて、誓願を済ませ男女別に共同生活をする。
会員は「修道者」と呼ばれ、男性は修道士(ブラザー)、女性は修道女と区別される。
活動形態により、
- 観想修道会
- 托鉢修道会
- 教育修道会
- 宣教修道会
- 騎士修道会
のように様々な会が存在し、創立者の精神と会ごとに掲げられた会憲(会の根本規則)に基づいて活動を行う。修道を志す者は、自分の望む奉献の在り方がどの会に即しているのかをまず見極めたうえで修道会の門を叩くこととなる。
「活動修道会」と「観想修道会」
先述したように会の種類は様々であるが、現代では大きく分けて「活動修道会」と「観想修道会」という2つの会が知られる。
「観想修道会」とは「祈りと勤労を通じた神の国への奉仕」を目的として、修道院に生涯定住して俗世間との交わりを一切断ち、神の恵みが万人に行き渡るように勤労と黙想と祈りに勤しむという昔ながらの修道会で、基本的にここに属した者は自分の意志で修道会から離れることは許されない。規律もかなり厳格であり、外部の人間との面会も金網越しに限定されるところもあったりと、徹底した閉鎖性を有する。
それに対し、「活動修道会」は「修道院での共同生活と祈りを大事にしつつ社会との関わりを持ち、「福祉」「病院」「貧困救済」などの様々な分野での奉仕活動やメディアを駆使した宣教活動等を行うこと」を旨とし、院外での活動が主体となる。(ただし、観想修道会ほどではないにせよ規律はやはり厳しく外部への移動についてもそれなりに制限がある。また誓願の最終段階である終生誓願を立てると還俗(層の身分を捨て世俗に戻る)ことは原則として認められなくなる)
また、近代では、修道者同様の誓願を建て独身を貫きつつ、世俗に身を置き各々の生活環境に沿って、世俗的生き方をしながら修道者同様の奉献された生活を可能とする「在俗会」という新しいタイプの会も開かれている(歴史は比較的新しく1900年代頃に生まれたもの)。
こちらについては修道会とは根本的な在り方は共通しつつあくまで世俗に身を置いたままでの奉献を旨とするため修道院には入らないので、修道僧とはみなされない。