眞深
まみ
CV:氷上恭子
概要
アニメ『シスタープリンセス』のキャラクター。
他のメディアの『シスプリ』には登場しない、アニメオリジナルキャラクターである。
主人公・海神航の妹の一人。
航や山田とともにプロミスト・アイランドに渡った乗船客の1人して登場し、当初は航や妹たちを野外から監視するという謎の行動をとっていた。
その後、航たちの家で夜露をしのいでいたが、妹たちの騒動に巻き込まれる形で航たちの前に現れ、他の妹たち同様、航の妹だと名乗る。
新年度から通い始めた、島内唯一の学園・星見が丘西学園でも航や可憐と同じクラスになった。このことについて、彼女が可憐のように飛び級をしているという旨の説明が作中ではされていなかったことから、妹たちの中では最年長で航とは同い年であると思われる。
航のことを“あんちゃん”と呼び、優柔不断な彼を叱り飛ばし、一家を陰から支えるしっかり者。山田にもきついツッコミを入れる。
最初は東京に帰りたいと考えていたが、航や他の妹たちとともに島での生活を経て、次第にその気持ちは揺らいでいく。
レトルトカレーが大好き。
劇中で何度も、何者かとメールでやり取りをしているが、相手は誰なのかわからない。
正体
終盤、その正体が明らかになった。
本名は山神眞深美で、航ではなく、航の親友である山神燦緒の妹だった。
燦緒からの指示で航の素行調査と、彼を東京に戻す工作のためにプロミスト・アイランドに来た(メールの相手も燦緒だった)。
当初はただの他人として振舞うつもりだったが、第2話で航の前に現れたときに彼が勘違いしたため、それに乗じて「13人目の妹」として航たちとともに暮らすことにしたのである。
だが、最大の目的である航の東京帰還がなかなか実現されなかったことに業を煮やした燦緒が島に訪れたため、任務からの解任を言い渡される。
燦緒との兄妹仲はすこぶる悪く、航と妹たちとは正反対である。
燦緒は、眞深はもちろん航も妹たちも能力でしか評価せず、相手が何を好きか、何に価値を見出すかに興味はなかった。燦緒曰く、眞深の能力は元々「ダメ」であったらしい。
眞深自身も当初はそうであったが、航たちとの生活を通して、精神的な部分に魅力を感じるようになり、燦緒への不信はさらに深まった。
やがて燦緒が当初の予定通り航を東京に連れて行くと、最初は燦緒に「邪魔だけはするなよ」と釘を刺されていたため傍観していたが、嘆き悲しむ妹たちの姿を見て翻意、燦緒によって連絡船が運航不能にされたため、燦緒が島へ来るときに使ったパラグライダーを使って東京へ向かった(誤って静岡に流されてしまったが)。
そして美駆鳥居高校の校門前で二人に追いつき、航を説得する。
一時は燦緒の甘言に流されて、島の思い出がつまったデジカメのデータを消そうとした航だったが、通りかかった幼い兄妹の姿を見た航は島へ戻ることを決めた。
もし眞深が二人を引き留めなかったら、航はそのまま兄妹の姿を見ることなく、美駆鳥居高校へ入り、編入手続きをしてしまっていただろう。
航が島へ戻った一方、眞深は、燦緒のいる実家に帰るでもなく、独り東京をさ迷っていた。
実は、東京へ来る直前に妹たちへ手紙を書いており、その中で自分が航の妹でないことを明かしていたため、戻るに戻れなかったのだ(実は、妹たちは眞深が本当の姉妹でないことを以前から感づいていた。眞深もまた、おそらく妹たちは気づいているだろうと思っていた。つまり、気づいていなかったのは航だけだった)。
が、島で帰りを待つ航や妹たちの想いが届いたのか、「この島を離れたくなくて」と、新年度を迎えた学園に転入生「山神眞深美」として眞深は帰ってきた。
一年間、本当のきょうだいと思える少年少女たちの前で嘘をつき続けてきた眞深は、これでやっと、本当の姿をさらけ出すことができたのだ。
しかし、そんな彼女に続いて、燦緒までもしれっと転校してきたのは、完全に眞深の予想外だった…
余談
アニオリキャラであるため、以後の作品には登場しない。
ただし、異なる世界の妹たちを描いたアニメ第2期『シスター・プリンセスRePure』には、パン屋の店員として登場し、鈴凛に揚げたてカレーパンを勧めた。
クレジット上は「あの人」となっているが、声は氷上が担当した。
また、2018年に放送された『俺が好きなのは妹だけど妹じゃない』の1話で本家の妹たちと共に登場を果たした。