山神燦緒
やまがみあきお
CV:置鮎龍太郎
海神航の、中学校での友人。
航と同じ進学塾であるビクトリー塾に通っており、一緒に目指していた名門高校・美駆鳥居高校に合格。
しかし、航は不合格になってしまい、自分と学友の皆井だけが美駆鳥居高に通うことになった。
航がプロミスト・アイランドへ行ってからはメールで連絡を取り合っており、航は燦緒に島での妹たちとの生活を伝えていた。
時には、燦緒がサブメールアドレスで女装写真を航へ誤送信してしまい、しばらく「アイコ」という女性のふりをして航とやり取りをしていた。最終的には「そろそろシャレにならなくなってきたから」という理由で正体を明かした。
その後しばらくは航とのメールのやり取り(といっても、航からのメールが提示されるだけで、燦緒からはどんなメールが来ていたのかは描写されていない)だけとなっていた。
終盤、単身、島へやってきた。
その際、航の口から、中学三年の三学期のときに航の通っていた中学校に転入してきた航の親友であることが語られた。
島へはモーターパラグライダーを使ってやってきた。
航からのメールで把握していたのか、航の妹たちへは各々に合うようなプレゼントを用意するなど、そつのない好青年として振る舞う。
が、航との仲を嫉妬している咲耶や、なぜか亞里亞からは冷たい態度を取られてしまう。
島に来た日には航と妹たちからは歓待を受け、その夜は航の部屋で一緒に就寝した。
翌日、島を案内するという航たちの誘いを断り、眞深に島を案内させる。
そして二人きりになったときに、その正体が明かされた。
実は眞深の兄であり、航だけが高校に不合格となってプロミスト・アイランドに送られたことを不服に思い、眞深を使って彼が東京に戻りたくなるよう裏工作をさせていた。
(「あいこ」としてのやり取りも、それを狙った可能性がある)
だが間接的な手段がすべて失敗したため、直接プロミスト・アイランドへ来たのである。
その夜、航に対し、一年前の不合格は高校側のミスであり、希望すれば春から2年生として無条件編入できると告げる。
中学生活のすべてを捧げた目標をちらつかされて揺れる航を、半ば強引に「少し話に行くだけ」と島から連れ出し、まんまと東京まで連れてきたあとは、まるで編入が決まったかのように振る舞った。そして極めつけには、島での思い出がつまったデジカメの撮影データをすべて消してしまえ、とまで告げる。
だが、島から駆け付けた眞深と、道端で見かけた見知らぬ兄妹の姿によって、島での生活がかけがえのないものだと思い直した航に、編入を拒否される。
自分たちは社会を動かせるエリートになれる、それこそが自分たちの夢であり、本当に「かっこいい」ことなのだと感情を露わに説得するが、ついぞ航を翻意させることはできず、「かっこ悪いな、航」と悔し紛れにつぶやくのだった。
そこで終わりかと思いきや、結果として眞深に追従するような形で、「本当にかっこいいことの真実」を探すべく航たちの所属する星見が丘西学園へ転入した。
航や妹たちに見せる態度とは裏腹に、徹底した学歴至上主義かつ冷酷な性格であり、島での生活を送っていた航を「堕落した」と評した。
眞深に対しても「お前も堕落したんだよ。ダメから更に、ダメダメに」と見下したり、「(コーヒーの好みについて)私のこと、何にも知らないんだね」と言われるなど、兄妹仲は良くないと言える。
そもそも、高校生の妹をスパイにして、親友を東京に戻すための工作をさせるなど、普通ではない思考を持っている。
また、航のじいやが島のすべてを取り仕切っていることや、未公表の遊園地エリアの存在を知っているなど、プロミスト・アイランド、ひいては海神家の内部事情に詳しい様子。
じいやも、モーターパラグライダーで飛来する燦緒を見て「もしや!」と目を見開いたり、スタッフから燦緒のコーヒー代を請求されたときは「彼が来たということは、プロジェクトもいよいよ大詰めですな」とつぶやいていた。
航とのメールのやり取りは、航がその回で妹たちから学んだことを視聴者に提示する演出に過ぎなかったが、第5話での「あいこ」としてのやり取りがあってから「こいつ、ヤバいのでは?」という評価が持ち上がった。
そして終盤、島に訪れてからは「航への感情をこじらせたホモ」という評価が確立した。
直接説得するのではなく、妹を使って裏工作をさせたり、女装写真を送って航の興味を妹たち(島)からメル友(島の外)へ向けようとさせたり、美駆鳥居高への編入をちらつかせるなど、「自分が航と一緒にいたい」という感情をひた隠しにしているあたりから、こじらせ具合が分かるというものである。
航が語った中学3年の3学期に転校してきたという経歴も、ファンを驚かせた。
普通、そんな時期に学校を変えることはないし、当然その時期になれば受験生である3年生はほとんど登校しない。
にもかかわらず転校してきた上、航から「親友」と評されるあたり、航と一緒にいたいから転校してきたとしか考えられない。
(転校以前にビクトリー塾での付き合いがあったのかもしれないが、なおさら転校の理由がわからなくなってくる)
おまけに航へのスキンシップが多かったり、航の自室で寝るときもパジャマを借りて「(ぴったりで良かったと言われ)ほぼ同じ背格好だからな」と言ったり、自分と航がいかに強い絆で結ばれているかを主張する。
これらの言動がCV置鮎で発せられるため、多くのファンをゾクゾクさせた。
燦緒が島に来る手段としてモーターパラグライダーが選ばれたのは、担当した演出家が、音響監督の千葉繁氏の趣味を取り上げたため。
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