人間狩り(小説)
ねっととくていはん
人間狩り(小説)は犬塚理人による小説
概要
作者は犬塚理人。特定班を題材とした日本の小説である。
あらすじ(角川文庫より)
14歳の少年Aによる20年前の女児殺害事件。その残酷な犯行映像が闇売買された。
監察係の白石は警察関係者からの流出を疑い、捜査を始める。
一方、借金督促の仕事をする江梨子は、悪人をネットにさらして懲らしめる〈自警団〉サイトの活動にのめり込んでいた。
江梨子とサイトの仲間は、新たな標的として元少年Aを追い詰めていく。
それぞれの「正義」の果てに現れる哀しき真実とは――?
登場人物
白石英季
主人公。監察係に所属している警察官。34歳。交通事故で亡くなった姉夫婦の娘である姪と二人暮らし。
三田江梨子
もう一人の主人公。金融会社『明城カードサービス』に勤務するОL。入社三年目。三流大学卒で特に容姿にも恵まれていないので自己肯定感が低く、性質の悪い債務者の犯罪をネットにアップした事をきっかけに晒しにネット自警団の仲間と一緒に没頭する様になる。基本的にヘタレだが、命を失うかも知れない土壇場で絶対に屈したくない相手を相手に意地が張れる強さを持っている。
龍馬
ネット自警団として晒しを行っている少年。悪人を特定してネットに晒す事に強い信念と覚悟を持っており、高いリサーチ力と行動力かネット住民から神と呼ばれている。
玲奈
白石の姪。14歳の女子中学生。両親を高齢ドライバーが起こした交通事故で失い、叔父である白石と二人暮らし。龍馬の友人であり、ネット自警団の行動に協力した事で事件に巻き込まれる。