データー
幼虫
全長: | 90メートル |
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体重: | 2万トン |
武器
- プリズム光線A:眼からの光線
- プリズム光線B:角からの光線
成虫
全長: | 180メートル |
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体重: | 3万トン |
飛行速度: | マッハ2.5 |
武器
- プリズム光線:幼虫時より遙かに強化されている。
体色は黒を基本とし、随所に赤や黄色がちりばめられ、羽には赤い稲妻模様が刻まれている。硬質な外骨格に包まれており、モスラの様に鱗粉を武器にする事は出来ないとみられる。触覚ではなく角を持つが、成虫になると飛行の邪魔にならないよう退化する。また肢がモスラよりもずっと長い。幼虫の時でも光線を放つなど、モスラに比べて、より攻撃的な能力を持つ。
誕生の経緯
一万二千年前、地球の先住民族のコスモス達の文明時代では気候を自在に操る機械が発明され地球生命を脅かしたため、文明を滅ぼそうと地球自らが生み出した怪獣である。その当時のモスラと同じ卵から生まれたモスラの双子であることが壁画に示されている。
バトラはコスモスの築いた古代の文明を攻撃し、コスモスの守護神であるモスラと戦闘。最終的に北の海に封印されたが、その際の気候操作機械の破壊によって大洪水が起こり、地表のほとんどが海中に没し、モスラと共に高い山に避難した一部のコスモスを残してコスモスの文明は滅び
た。巨大隕石の落下による汚染が引き金となり20世紀に復活する。
劇中の行動
復活したバトラはモスラをめがけて日本を通過。能登半島沖で受けた航空自衛隊のF-15のミサイルをものともせず地中に潜り、名古屋に出現し名古屋城を破壊(「モスラ対ゴジラ」におけるゴジラの名古屋城破壊シーンのオマージュ)。名古屋テレビ塔付近で陸上自衛隊の74式戦車部隊と戦い、角と目からプリズム光線を発射し多数を撃破するが、到着したツインメーサータンクと92式メーサー戦車の攻撃を受け、テレビ塔を倒して再び地中に潜行後、フィリピン沖に出現。コスモスを守るためにゴジラの気を引いていた孵化したばかりのモスラに襲い掛かろうとし、逆にゴジラの怒りを買い、海底で激しく戦う。しかし、戦闘の衝撃がマグマ層に影響を与え、活動を開始した海底火山にゴジラ共々飲み込まれる。だが、バトラはモスラが羽化して成虫になろうとしている頃に姿を現し、海上で成虫となり再びモスラの元へ向かう。
横浜みなとみらい21でモスラと激しく戦いこれを撃墜、続いて先のマグマ層の活性化で噴火した富士山から現れたゴジラを迎撃。一時は瓦礫の下に押し込めたが、油断して返り討ちにあい、あわやというところでモスラが加勢。次いでモスラの苦境に助太刀し、ついにモスラと共にゴジラに挑み、これを戦闘不能に追い込んだ。その後、モスラに自分の本来の使命を伝え、モスラとともにゴジラを空輸しようとするが、ここで突如ゴジラが復活、喉笛を食いちぎられる。これが致命傷となるが、ついにゴジラを離さず北の海へと運び出しそこで絶命、ゴジラと共に北の海深く沈む。
本来の復活の目的は後に地球に飛来する巨大隕石(後のスペースゴジラであったという説もある)の衝突を回避する事であったが、ゴジラに倒されたために、モスラが代行した。
成虫時はこの隕石破壊や、上記の文明を滅ぼそうとする等、反撃を気にしなくても構わない一方的な破壊を主眼としているためか、ゴジラの放射火炎にも殆どダメージ受けない程の防御力を持っていた幼虫時に比べ、成虫時は耐久力に難があるとされる。但しゴジラの放射火炎の直撃回数は六回と、前作のキングギドラ(四回)よりも多い。また、敵の背後のビルを崩したり、もぎ取った観覧車を叩きつけたりと、戦闘技術はモスラよりも高いようである。
蛹の状態は存在せず、幼虫の状態から閃光とともに一瞬にして成虫に変態した。その成虫化の様子は、ユスリカの蛹が尾を上下に振りながら水面を泳ぎつつ羽化する姿を彷彿とさせるものである。設定ではモスラが完全変態を行うのに対し、バトラは不完全変態を行うとされており、コミカライズ版では変態の際に残した抜け殻が発見されている。
劇中の行動から「ツンデレ怪獣」・モスラとセットで「リア獣」とも呼ばれる。