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P34の編集履歴2023/01/13 12:49:58 版
編集者:TAKE-Y
編集内容:タイヤ要因による欠点について追記

概要

イギリスのタイレル(発音によってはティレル)が開発したF1カー。

最大の特徴はフロントを左右2輪ずつ配置した6輪構成のタイヤである。

これは、フロントタイヤを小径化して空気抵抗を減らすことと、コーナリングの安定を目的としている。

6輪のF1カーは、2020年現在このP34のみである。

実戦投入されたのは1976年。

空気抵抗に関してはさほど効果はなかったが、4輪のフロントタイヤがもたらすブレーキ性能と踏ん張りはライバルより抜きんでており、登場直後から優勝を含め好成績を収めた。

結果、タイレルは同年でシリーズランキング3位、翌1977年で4位を獲得している。

ただし、ステアリング周りの構成部品が増えたことや、特殊なサスペンション構造、専用サイズのため進化の進まないフロントタイヤと汎用サイズで性能UPが進むリアタイヤの組み合わせによる前後のグリップバランスの悪化などで開発は難航し 足回りのセッティングにも手を焼いたという。

前代未聞の構成ゆえに熟成不足で信頼性や安定性も低く、成績とは裏腹にドライバーからの評価も悪かったとされる。

P34は2年間のみ参戦して撤退したが、当時のF1界に与えた衝撃は大きく、他チームも類似のマシンを試作・テストしたとされる。

尚、1983年に「タイヤは4輪まで」と規定されたため、現在ではこのようなマシンは出走できない。

海外に走行可能な保存車が複数台現存する他、日本では田宮模型静岡市の本社に実車を保存しており、時折イベントで姿を見せる。

また、同社から本機のスケールモデルも発売されており、「シックスホイーラー」という愛称が付けられている。

関連項目

F1 珍車

ティレルビートル…本機をモデルにしたと思われるメダロット。こちらも青色かつレクリスモードが6輪の車のようなスタイルになる

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親記事

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編集者:TAKE-Y
編集内容:タイヤ要因による欠点について追記
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