ニコニコ生放送
にこにこなまほうそう
ニコニコ生放送(ニコニコなまほうそう)とは、ニワンゴによる生放送配信サービス。
名称が長いので略称の『ニコ生』での登録の方が多いようだ。
主に以下のような作品にこのタグは付加されている。
- ニコニコ生放送で配信を行う際の告知
- 配信の成果の掲載
- 実在の配信者を描いたもの
概要
- ニコニコ動画と同様、コメントを画面に反映させることができる。
- 放送には、運営による公式生放送とユーザーによるユーザー生放送の2種類がある。
- ユーザー生放送は、一般会員でもおためしで出来るが、ニコニコ動画のプレミアムに加入しないと機能は制限される。
ユーザー生放送の場合一部の心ないユーザーによって犯罪寸前の配信をされることがある
他人の家の室内で花火をやり書類送検された女性ユーザーもいる。
ちなみに公式配信の政党放送に批判をコメントするとNGになり
それを何度も続けるとアカウント停止になる。
- 生放送後タイムシフト視聴が可能。下記公式・ユーザー毎に視聴期限や回数の設定が異なる。
アニメの上映会は約7日で1回のみ。ユーザーは10日前後、チャンネルは180日程度で何度も視聴可能となっている。
このため、ユーザー生放送は必要な動画があれば、切り抜きや別サイトにアーカイブ化にする必要がある。
主な公式生放送
ニコニコ生放送は時々世間で注目を浴びることがある。特に藤井聡太フィーバーの時は各種ニュース番組でニコ生の中継画面が盛んに採り上げられた。
川上量生体制
同氏はマインドゲームに造詣が深く、同氏の体制の頃はマインドゲームに注力していた。
将棋
コンピュータ将棋とプロ棋士とのマッチングを実現させたのはニコニコ生放送であり、電王戦として3回開催された。そして、コンピュータ将棋を通してAI技術の飛躍的進歩を世に知らしめている。その後は最強の棋士vs最強のコンピュータ将棋ソフトの対決をする叡王戦が開催され、第3回よりタイトル戦となり、第4回まで主催となっていた(第5回より不二家主催)。しかし、これらは川上量生体制時代の過去の話であり、一時は名人戦、竜王戦、王位戦、王座戦、棋王戦、棋聖戦と王将戦以外の7タイトルを放映していたこともあったが、人事入れ替えによって夏野剛体制になると将棋、囲碁への注力は一段落し、2018年より提携しているAbemaTVにシフトしている。
囲碁
ニコニコ生放送は囲碁にも注力していた時期があり、一部のタイトル戦を放送したり、囲碁ソフトを開発したりしてプロ棋士と対局させたりしていた時期もあった。これは川上氏自身が実は将棋より囲碁が好きだったためであり、普及、啓蒙を目指していたが、各種番組の視聴者が伸び悩み、さらにアジア勢との対局があるとヘイト書き込みが頻発するため、次の夏野体制になるとまっさきに整理対象となってしまった。
競技かるた
上記に比べると地味な扱いだったものの、毎回数万人単位の視聴者を獲得していた、隠れた人気番組であり、競技かるたの世界の凄さ(驚異的な聴力と反射神経、記憶力など。また、男性と女性が互角に渡り合える数少ない競技なのも魅力の一つ)を世に知らしめた。『ちはやふる』本編でもニコニコ生放送が登場し、体調を崩していた綿谷新が必死にコメを打ち込むシーンもあったりする。後に専用チャンネルを持ったことで放送終了した。
夏野剛体制
夏野剛体制となって特に注力されているのがこれらの文化、芸術系番組である。
ニコニコ美術館
通称ニコ美。
新型コロナウイルスの世界的な蔓延によって美術館、博物館などが存亡の危機に立たされ、またせっかく学芸員らが苦労して企画した特別展自体がフイになる事態が発生した。そこでKADOKAWAが全国の美術館、博物館に呼びかけ、機材提供、撮影は全部ドワンゴ持ちで公開自粛になった企画展をネット中継を使って生放送してみませんかと募ったところ、全部で80もの美術館、博物館から返事が来たという。実際、そのうち自粛期間に実施されたのは8回ほどであるが、この試みはNHKや民放などのニュース、新聞雑誌、美術系サイトや雑誌にまで採り上げられるなど、想像以上の反響があった。なお、ニコニコ美術館生放送自体は2012年から始まっている歴史の長い人気企画であり、その常連解説者である橋本麻里が「ニコニコで生放送とかできないですかねー」ってツイートしたのがきっかけである。また、この番組を通して東大寺や仁和寺など、全国の寺社にもパイプを持つことになり、新たな企画が次々と誕生している。
観客のいない音楽会(ニコニコ東京交響楽団)
通称ニコ響。
同じく新型コロナウイルスで世界的に大打撃になっている音楽家、特に交響楽団を救いたいという目的で始めたのが、夏野氏自身が理事を務めていた東京交響楽団による定期演奏会であり、インターネット生放送で無観客オーケストラを実施し、その回には再放送を含め述べ20万人の視聴者を集めた。後にこの音楽会はニコニコ東京交響楽団という名称となっている。その生放送の特筆すべき事項は、驚異的な音質の高さであり、これはもともとニコニコ生放送は映像と音声を分けて収録している。それに加え、ASMRという立体音響を実験的に何度も中継していた時期があり、その技術も導入しているという話であり、さながら現場にいるような音質を堪能できる人気企画となっている。また、東京交響楽団以外では大阪府豊中市にある日本センチュリー交響楽団の定期演奏会も時々放送していることがあり、ほかにも東京都交響楽団、新日本フィルハーモニー、名古屋フィルハーモニー交響楽団、京都市交響楽団、群馬交響楽団が放送に関わったことがあり、7楽団によるアンサンブルなども放送されたことがある。
ニコニコバスツアー
通称ニコバス。
これも同じく新型コロナウイルス蔓延で打撃を受けていた観光バス、旅行関係者の力になれたらという試みで始められた。現地の観光バスとガイドがネット生放送で観光ツアーを実施するというものであり、上記2つに比べると割と展開は緩く、従来のニコニコ生放送に近い雰囲気はある。しかしながら、運営者に上記企画の人物が関与しているため、歴史や文化系の要素も高い教養番組の側面が強い。
このほかにも東京天文台、JAXAなど天文、宇宙開発関係、生物学関係にも注力しているなど、大人向けの学術コンテンツは割と多い。どうしてもアングラなイメージがある同生放送だが、決してそれだけではないのだ。