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右代宮 金蔵(ウシロミヤ キンゾウ)とは

うみねこのなく頃にの登場キャラクター。

アニメ版の声優:麦人

老齢の現右代宮当主にして、「肖像画の謎」の仕掛け人。

気難しい性格をしており、老境に入ってからは猜疑心が肥大化している。

そのため、大好きなチェスの対戦相手であり主治医でもある南條輝正と、

忠誠を誓った“片翼の鷲の使用人”呂ノ上源次相手にしか心を許して居ない。

逆に、自分より才能がない息子たちには失望している節がある。

息子たちの方も金蔵の暴論に苦しめられた過去を持ち、

彼が書斎に引き籠っていることで半ば安心している様子も見受けられる。

六軒島の魔女ベアトリーチェに対し、異常な愛情を示す。

狂気じみた愛情からか、彼女を召喚するために黒魔術に傾倒している。

亡くなった妻との間で生まれた、4人の息子たちが居る。

(長男の蔵臼、長女の絵羽、次男の留弗夫、次女の楼座

右代宮家での立場

右代宮家序列第1位。先に記した通り右代宮家当主である。

一度傾きかけた右代宮家を一代で復興させた“狂気の天才”であり、

今の右代宮家の名誉や財産、家風を築いた人物として財界で有名だった。

なお、「彼の成功の裏には、魔女が絡んでいる」とする伝説が存在する。

詳しくは後述。

事件の一年前時点で「余命三カ月」と南條から宣告されており、

死ぬ前にベアトリーチェを蘇らせようとしている。

現在は、屋敷3階にある「書斎」に引き籠って黒魔術を研究しており、

右代宮家の当主代行を蔵臼に任せている。

1986年での親族会議では、自らの遺産を食い散らかそうとする息子たちに憤慨。

大金を必要としている絵羽たちの前に全く姿を現さない上に、

物騒な碑文を用意していたことから、作中の惨劇の遠因となる。

息子たちとの関係

息子たちに関しては異常に厳格、かつ男尊女卑の考えで接する。

しかし、これらの方針は息子たちの関係悪化に繋がってしまった。

もっとも、金蔵と妻は右代宮長老たちの意向によって結婚しており、

金蔵には気が触れるほど愛していたベアトリーチェが居たため、

真面目に育てる気があったのかは甚だ疑問ではある。

長男:右代宮蔵臼の場合

最初に生まれた金蔵の息子で、右代宮当主代行。

金蔵は跡取りである彼に「右代宮当主に相応しい貫禄」を求めていた。

しかし、彼には金蔵のような“才能”や“強運”が存在せず、

現在は同じ島に居るにも関わらず、彼に失望している描写は多い。

蔵臼から見ると、金蔵はあまりに偉大すぎ、劣等感を抱くことになる。

このことが「父親の偉業に匹敵する経済的成功をしたい」という感情に繋がり、

事業の成功を急ぎすぎたために、それらを悉く失敗させる原因となっている。

長女:右代宮絵羽の場合

蔵臼の次に生れた娘。

金蔵は彼女に「右代宮家に相応しい振舞い」と、

「自らにとって有益な男を連れてくる」ことを期待していた。

大学院を志した絵羽を「淑女らしくない」として、真っ向から否定する。

絵羽にとっての金蔵は、才能溢れる希代の天才だった。

そのため、彼の右腕となるべく勉学に励んでいた。

しかし、金蔵から「右代宮家に相応しくない」と完全否定されてしまう。

金蔵の男尊女卑により、彼女は大学院に入学できなかったのである。

「女性は男性に奉仕する道具でしかない」という考えは絵羽を刺激し、

“男性だから”という理由で当主になる蔵臼への当て付けの原因となってしまう。

また、“夏妃が懐妊できない”隙を突いて入り婿を認めさせ、

先に譲治を出産したことが、右代宮家家督問題の複雑化に繋がった。

次男:右代宮留弗夫の場合

金蔵の2人目の息子。

女たらしの彼に対しても、金蔵の感情は良いものではなかった。

金蔵本人に愛人の噂があるため、先ず自分を省みて欲しいものである。

他の兄弟同様、金蔵の容赦ない体罰を何度も受けている。

今回の親族会議においても、1ダースほど殴られることを覚悟している。

周囲から尊大に見える蔵臼(※)に対して反発して育ち、

絵羽と共同戦線を張る機会が多かった。

※実際の蔵臼は「父親の存在に怯えていた」だけであり、

 彼の尊大さの裏には情けない一面を垣間見ることができる。

次女:右代宮楼座の場合

金蔵と妻の間に生まれた兄弟たちの末っ子。

他の兄弟たちとは大きく年が離れた彼女に対しても、彼は尊大に振舞った。

彼女の交際相手や真里亞に対しても、好意的な印象は抱いて居ない様子。

兄弟と過ごした右代宮家での日々は、彼女のトラウマとなっている。

この時の記憶が、真里亞を育てる際の障害となっているようだ。

間接的ではあるが、金蔵の影響を大きく受けているため被害者と呼べる。

「金蔵の伝説的成功」と「魔女の黄金伝説」

金蔵は元々分家筋の人間であり、右代宮の家督には全く縁がなかった。

1923年、関東大震災で当時の右代宮本家の人間が全滅してしまい

小田原の紡績工場もほぼ壊滅、右代宮家は没落していた状況だった。

金蔵は吉兆とされる“足の指が6本”だったため、突然当主に抜擢された。

ところが、第2次大戦直後からメキメキと頭角を現した金蔵は、

朝鮮戦争に乗じて多大な財を築き上げ、かつて以上に復興させてしまう。

リスクの大きい賭けに勝ち続けた彼を、周囲は“天才”と呼んだ。

彼の成功の裏で、人々が実しやかに噂する“黄金伝説”が存在した。

「右代宮金蔵には愛人『ベアトリーチェ』が存在していた」、

「魔女から黄金10tを授けられ、それを元手に経済活動を行った」・・・。

多くの人物はこの伝説に半信半疑であったが、

金蔵がベアトリーチェの肖像画と、その傍に“碑文”を掲示したことにより、

「この碑文が、黄金の隠し場所を示している」との見方が多いようだ。

ファンの間での評判

ファンの間での愛称は、「きんもー☆」に掛けてか“きんぞー”ぐらいである。

金蔵の行動で一番印象深いのは、ベアトリーチェに対する愛情である。

その行動は常軌を逸しており、大きな肖像画を掲示するほど。

読者の中には「金蔵=ベアトリィイチェエエッ!の人」と言う人も居る位である。

漫画などのネタでは、ベアトリーチェに嫌われる変態者扱いである。

「碑文の謎」の出題者でもある彼は、この作品の核心に近い存在。

また、彼は“狂気”を抱えているため、行動がとても解かりずらい。

そのため、読み手次第で金蔵像は大きく異なる場合がある。

加えて、EP5においては“頼もしいおじいちゃん像”が登場したため、

金蔵のキャラ性は更に揺らいでしまっているようだ。

彼の善悪を判断するためには、“愛”が必須である。

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金蔵の編集履歴2010/02/19 12:23:37 版