あらすじ
朝、主人公はいつものように口元だけが微笑んでいる仮面を付けて学校へ登校する。この世界では皆微笑んでいる仮面を付ける事が法令で義務付けられているのだ。
学校でも先生も生徒も皆同じ微笑んでいる仮面を付けている。しかし、主人公は微笑んでいる仮面を付ける事に疑問と苛立ちを仮面の下で抱いていたのだった。
概要
この作品は1988年にサンリオ出版で刊行された「火星の砂時計」(現在絶版)に収録されている短編作品で、教育出版の中学国語教科書でも採用されている。その為一度は目にした事がある人も多いのではないだろうか?
この作品の題材はディストピアであり、笑顔の仮面によって争い事が無くなったとされ仮面の便利さ故に法令で着用が義務付けられた異常な世界である。「笑み」だけで本当に争い事が無くなるのか、仮面に抑圧された人間は本当に幸せなのか、人々の仮面の下にある本当の感情は…?
外部リンク
教育出版「素顔同盟」