アンドロメダ銀河

あんどろめだぎんが

アンドロメダ座にある銀河。別名M31

概要

アンドロメダ座に位置する渦巻銀河。

メシエカタログによるM31や、古い呼称であるアンドロメダ星雲という名前でも知られる。

地球から最も近い距離にある銀河であるがその距離は約250万光年。直径は約22万光年とされ、太陽系が属する天の川銀河（以下銀河系）よりもずっと大きく、大小のマゼラン星雲とともに局所銀河群を構成する。

名称

アンドロメダ銀河は星雲 (Nebula) ではなく銀河 (Galaxy) であるが、銀河という概念すら存在しなかった時代から存在が知られていたことから当初はアンドロメダ星雲と呼ばれ、この歴史的な呼称が今なお使われることもある。

特徴

形状は渦巻銀河であり、棒渦巻銀河(中心に軸がありそこから渦巻きが発生している銀河)である銀河系に似ており、銀河系と同様に伴銀河や球状星団を周囲に多数従えている。また、観測可能な物質の他に直接観測できない暗黒物質が相当量含まれていることも銀河系と同様である。

一時期、銀河系とほとんど同じだと考えられていたが、アンドロメダ銀河には核が2つあり、中心に軸がないことから分類上は完全に異なるものとなった。

衝突の可能性

アンドロメダ銀河と銀河系は少しずつ接近しており、およそ40億年後に2つの銀河は衝突し、ミルコメダ銀河(天の川銀河（Milky Way Galaxy)とアンドロメダ銀河の名前を掛け合わせたもの)と呼ばれる1つの銀河に融合すると考えられている。一方で、衝突により恒星の材料となる星間物質が圧縮されることにより一時的に恒星の誕生割合が激増し、その後は星間物質が枯渇、最終的にはほとんど星形成が起きず目立った外見的特徴もない楕円銀河に変化するとも予測されている。

なお、この衝突による太陽系への直接の影響は未知数。