説明
歩車分離信号は、車両と歩行者を交わることがないように、信号を制御する方式で、主に、駅前などの交通量が多く、歩行者も多い場合に用いられる。歩車分離信号の種類としては、歩行者専用現示方式。これは、全ての方向の車両を停止させているうち、全方向の歩行者を一斉に横断させるもので、斜め横断は認めないもの。スクランブル方式は、全ての方向の車両を停止させているうち、全方向の歩行者を一斉に横断させるもので、斜め横断を認めるもの。なお、これらと同じ制御方法のうち、押ボタン式の機能を付加したものもあり、動作自体は、歩行者専用現示方式や、スクランブル方式と同様であるが、これは、歩行者による横断要求(押ボタンが押された場合)にのみ、全方向の歩行者信号を青にする方式。歩行者による横断要求がない場合、(押ボタンが押されなかった場合)においては、主道、従道の車両用信号が、永遠と変わり続けるだけで、その場合は、歩行者信号の青現示がカットされる。
メリットは歩行者の巻き込み事故を防げることであり、デメリットは車両・歩行者ともに待ち時間が増えることと、自動車のうっかり発進の恐れがあることである。