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若様組まいる

わかさまぐみまいる

「若様組、巡査教習所に合格。訓練が始まる!世が世なら若殿様のはずの旧幕臣の子息達。暮らしのために警官を目指して入った教習所で事件勃発。前作『アイスクリン強し』の、その少し前を描く書下ろし長編」(Amazon/内容説明より)畠中 恵/作(講談社/2010年11月4日第1版)

作品解説

「明治二十三年、ミナこと皆川真次郎は西洋菓子屋を開いた。店には、旧幕臣の「若様組」の面々や、女学校に通うお嬢様・沙羅が甘い菓子と安らぎを求めてやってきた。その少し前―。徳川の世であれば、「若殿様」と呼ばれていたはずの旧幕臣の子息・長瀬達は、暮らしのために巡査になることを決意。今は芝愛宕の巡査教習所で訓練を受けていた。ピストル強盗の噂が絶えない物騒な昨今、教習所でも銃に絡む事件が起きた。若様組の他、薩摩出身者、直参で徳川について静岡に行った士族達、商家の子息達、さまざまな生徒に、何やら胡散臭い所長や教員を巻き込んで、犯人捜しが始まる。」(「BOOK」データベースより)

登場人物

[若様組]

父親達が明治維新後直ぐに、新政府に仕官した為、江戸の昔から住む旗本屋敷がかろうじて残された、似た境遇で育つ幼なじみの八人組。

家督を継ぐ嫡男のみを「若様」と呼び、次男以下は名前に「様」を付けて呼ぶ習わしであった当時の風習から考えて、呼称が途中で変更になったであろう人物も含まれるが、皆元家臣達からは「若」あるいは「若様」と呼ばれている。

本人達は、そのような境遇に僅かな皮肉も含め、自分達を「若様組」と内々で称するに至った。(「アイスクリン強し」(6ページ))

広い家屋敷の庭を耕し畑としているが、そこから得た収入では賄いきれない程の家族と、困窮の末頼ってくる元家臣達を養うため巡査を志す。

長瀬健吾

若様組の頭。20歳。元二千石の若殿様。後述の皆川真次郎、小泉沙羅とは幼なじみ。

福田春之助

23歳。元千石の若殿様。

園山薫

20歳。元三千石の若殿様。

大熊金太

22歳。元三百五十石の若殿様。

高木順之助

23歳。元八百石の若殿様。

平田文太郎

20歳。元二百五十石の若殿様。

小山孝

21歳。元三百石の若殿様。

小沼武一

22歳。元三百石の若殿様。

[薩摩組]

佐久間一義

24歳。元旗本。維新と共に、徳川宗家について、静岡へ行った者の子息。

宮木信成

22歳。士族。静岡より上京。

牧忠之

21歳。元旗本。維新と共に、徳川宗家について、静岡へ行った者の子息。

[士族組]

西岡義久

会津出身。21歳。

[平民組]

姫田新七

21歳。明治に成り上がった商人の息子。妾腹の次男。

土谷元吉

22歳。商人の息子。三男。

岩井清松

25歳。商人の息子。

辻三平

20歳。商人の息子。

[若様組知人]

皆川真次郎

20歳。前述の長瀬健吾、後述の小泉沙羅の幼なじみ。西洋菓子職人志望。

小泉琢磨

小泉商会当主。成金。

小泉沙羅

14歳。小泉琢磨の娘。

北尾百合

17歳。前述、福田春之助の恋人。

[巡査教習所 運営]

田中石之助

所長

有馬将勝

幹事

[教師 教師補]

浜木功

黒田信二

林欽一

[武道師範]

中村友男

羽生実

川畑元雄

下津六郎

伊吹忠一

(「若様組まいる」登場人物一覧参照)

出版社およびブックデータ

作:畠中恵/出版:講談社※講談社創業100周年記念出版/発行年月日:2010年11月4日第1版/挿画:丹地 陽子/装丁:大久保伸子

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