ミニアチュール
みにあちゅーる
概要
ミニアチュールは日本の競走馬である。
血統
父ラブリーデイ、母ローマンブリッジ、母父ブライアンズタイム
父はキングカメハメハ産駒で宝塚記念、天皇賞(秋)を勝ち、中距離路線で重賞6勝した馬で現在代表的な産駒は同期で京都2歳Sを勝ったグリューネグリーンや南関のスプリント重賞を2勝したブライルードがなどがいる。母は中央で2勝をあげており、母父は種牡馬の御三家の一角として有名。近親にはニュージーランドトロフィーを勝ったサンライズプリンスがいる。
牝系は曾祖母にカナダのリステッドを勝ったPrimarilyからアメリカでG1のゲイムリーSを勝ったCitronnade、BCジュベナイルフィリーズ3着のプライマリーⅲ、アメリカのG3を勝ったWhiskey Wisdom、リステッド2勝のPoeticallyなどがいる。また、同じひ孫としては北海優駿2着のポニーマジェスティがいる。
生い立ち
2020年4月1日に北海道日高町の下河辺牧場に産まれる。
その後岩手重賞7勝、マイルチャンピオンシップ南部杯5着の実績を持つゴールデンヒーラーの馬主、平賀敏男の所有となる。(セールの情報がないので恐らく庭先取引)
2歳
門別競馬場の松本隆宏厩舎に入厩し、能力試験に合格。
しかしデビュー戦となるJRA認定フレッシュチャレンジでは勝ち馬から2.9秒、約13 1/2馬身差もつけられた7着に大敗する。2戦目のJRA認定未勝利戦も8馬身差以上ついた8着と敗れる。
この後、陣営に認定戦を勝つ力が無いと見なされたのか未勝利脱出のため、非認定戦の未勝利戦を(約2ヶ月強で)5戦し、3着1回、2着3回と惜しいレースが続いた後に2着馬に6馬身差つけて圧勝。遂に未勝利から脱する。(2着馬はオグリキャップの直系子孫として有名なフォルキャップ)
その後は2歳条件戦を3戦して10着2回、4着1回と一時不振に陥るも立て直したのか条件戦を勝利して2勝目を飾ると2歳OP特別に出走し、8番人気の人気薄ながら2着と激走する。そしてこのレースを最後に門別から岩手競馬(佐藤祐司厩舎)に移籍し、年末の2歳B級条件戦で7馬身差付けて圧勝し、2歳シーズンを終える。13戦2勝、2着4回3着1回。
3歳
前走から約3週間の間隔を経て、新年初のレースに3歳重賞の金杯に出走する。ここには地元出身で2歳重賞の寒菊賞勝ち馬セイレジーナ、若駒賞勝ち馬ケープライトが出走していたもののそれらを押しのけて一番人気に支持される。レースは3番手好位を追走すると第4コーナーで先頭に立ち、そのまま岩手生え抜きの強豪を4馬身差以上つけて勝利。これが重賞初制覇となる。
2戦目の岩手牝馬限定重賞のあやめ賞も逃げを打って上がり2位の脚で4馬身差以上つけて勝利する。
3戦目の重賞スプリングカップも中央や同郷の門別から移籍してきたベルトランやリッキーナイト、生え抜きで連勝中のタイセイヴィゴーレなどが参戦したがここも逃げ切って勝利。岩手3歳なら牡牝問わず勝てることを証明した。
4戦目は初の盛岡出走となり、岩手三冠の一冠目であるダイヤモンドカップに出走する。リッキーナイト、ケープライトなども出走したが先行策から押し切って勝利。
5戦目は二冠目の東北優駿に出走。ここにはリッキーナイトや条件戦を3連勝してきた上がり馬と評されてたピラヴロス、南関から移籍してきたロッソナプアなどが参戦し、南関と岩手のレベル差を心配され二番人気になってしまう。レースはピラヴロスがハナをキリ、ミニアチュールは3番手好位を追走、その間をロッソナプアが入る。レースは第3コーナーまで大して変化もなく淡々と進み、第4コーナーでピラヴロスが大きく垂れるとミニアチュールとロッソナプアが抜け出し、中団に待機していたリッキーナイトも後を追うがミニアチュールが上がり最速の脚を繰り出してロッソナプアを抜き去りそのまま2着に4馬身差をつけて勝利。牝馬でありがなら岩手のクラシック二冠馬となった。
6戦目はひまわり賞(牝馬限定、岩手版オークス)に出走し、ここではハナを切って楽々と逃げると上がり最速の脚(2位とは1.5秒差)を使って2着に1.9秒差の大差をつけて圧勝。これにより岩手に移籍してから無敗で7連勝、重賞6勝、岩手変則三冠という記録を築き上げた。
門別の条件戦をそれなりに走る牝馬であったミニアチュールは、岩手3歳を代表する馬にまで成り上がったのだ。