概要
ミナミメダカとは、ダツ目メダカ科の淡水魚である。
全身が黒っぽく、網目模様がない。
オスのミナミメダカは、背びれに切れ込みがあり、キタノメダカよりも深い。
ミナミメダカは、「東日本型」「東瀬戸内型」「西瀬戸内型」「山陰型」「北部九州型」「大隅型」「有明型」「薩摩型」「琉球型」の9つのグループに分けられ、九州の西側のグループとそれ以外のグループに大別されている。
この事から、ミナミメダカは九州内で分布が拡大したことが示唆されている。
キタノメダカと交雑することができ、生物学隔離がない。
分類
1980年にアロザイム分析で、メダカが2つの集団に分けられると判明し、1983年に全国53カ所のメダカを分析した結果、「北方集団」と「南方集団」に分ける事を提案された。
1984年には、両集団の「境界型集団」のいると判明。
1986年に中国のメダカは「日本のメダカとは異なる」とされ、1987年には韓国のメダカも日本及び中国のメダカとは区別できると分かった。
2012年、北日本集団がO.sakaizumii として記載された。2013年には北日本集団に「キタノメダカ」、
南日本集団には「ミナミメダカ」と命名された。