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概要

アニメ『けものフレンズ2』第9話「おうちにおかえり」、また第12話「ただいま」にて、報われない結末を迎えたイエイヌを救済するイラストに付けられるタグ。イエイヌの詳細については、該当記事および雑種(けものフレンズ)を参照されたし。

本編9話にて登場した彼女は、少なくともヒトがいなくなる前からパークに住んでいたが、ある日ヒトはパークからいなくなってしまう。しかしイエイヌの習性からかヒトの帰宅を一人、居住地らしき場所で健気にも待ち続けていた。キュルルと出会った事でその孤独も報われるかと思われたが、イエイヌは彼(彼女?)の帰るべき場所はここではないという答えにたどり着く。自分に「家に帰れ」とヒトに命令させる事で、自身の習性を利用し半ば強引にキュルルと別れる。

また本編12話のCパートにて登場。キュルルが謎の装置で眠る以前に書いていたのであろう絵を取り出し、暗い部屋の中それを眺めるシーンでイエイヌの出番は終了する。

9話、並びに12話にて重要な役割を持って登場した彼女だが、その扱いについて非常に多くの批判的意見が挙げられている。

その中でも特に見られるのは、彼女への冷遇である。9話にてイエイヌはビーストに襲われているキュルルを守る為に、その身をボロボロにしながら戦う。アムールトラの叫び声を聞き遅れてやってきたカラカルが土まみれのイエイヌを起こすと、「思ったより頼りないわね!」と言い放つ。ビーストが撤退した後、キュルルに「おうちにおかえり」と命令するよう促し、泥だらけのまま住処にしていたドームハウスへと戻って行った。

これらの描写が当時の視聴者からすれば、努力に対する評価がない事や一人だけ最終決戦の場に呼ばれていない(除け者にされている)という

事からイエイヌに対しての同情が放送後数多く挙げられた。

視聴者から「作中の扱いが悪い」と評されたフレンズは他にもいるが、第9話のイエイヌは(本人が一応納得したとはいえ)報われたとは言い難い結末を迎えていると感じた視聴者が多く、「せめて二次創作の中では幸せになってほしい」という思いがこのタグには込められている。

なお、漫画版では……

コミカライズ版(内藤隆・作)ではストーリーにかなりの改変が加えられ、ヒト(キュルル)との別離は変わらないものの、公式として初めて「救われた」作品となっている。

アニメ版の展開に納得がいかなかったファンにも、ご一読をおすすめする。

ただし

ここまで見れば「イエイヌがかわいそう!」という意見が大多数を占めているものの、イエイヌはダブルスフィアの二人に依頼してキュルルを誘拐同然に自分の元へ連れてくるよう仕向けており、さらにビーストと対峙する際、キュルルの「逃げよう」という警告を無視してまでビーストに立ち向かおうとしているなど(これについては番犬としての性質が悪い方向に働いてしまったという見方もある)、同エピソードを冷静に視聴してみればイエイヌの方も「やらかしている」場面が複数見られる。

また、アニメ・漫画版のいずれにおいても展開に違いこそあれどキュルルとカラカルが仲違いをする原因も(意図せずではあるが)作っており、全体的に状況を見れば一概に「キュルル達が冷酷無慈悲な加害者でイエイヌだけは完全な被害者」という風に見るのは贔屓目に過ぎる点に留意されたし。

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