人物紹介
CV:小清水亜美
ホルス聖城学園中等部の生徒。病弱なため、中等部に上がってからは一度も学園へ赴いていない。物語の舞台から1年前に心不全で他界している。「魔法の薬」という絵本をよく読んでいる。この本の主人公パトリシアを自分と重ねていた。本の中に「天使の薬」と「悪魔の薬」の2つの薬が登場し、パトリシアがなぜ「悪魔の薬」を選んだのかが理解できなかった(摩理は当時、「天使の薬」を迷わず選ぶと言っている)。
ムシウタbug
同化型の虫憑き。"虫"は銀色のモルフォチョウ。夢は「生きたい」
モルフォチョウを松葉づえに同化させ、銀色の槍をつくり、武器として用いていた。槍での物理攻撃、麟粉による中・遠距離からの攻撃ができ、感知能力や領域支配能力といった能力を持つ。その強さゆえ彼女を虫憑きにした"先生"は彼女を「最強の虫憑き」とよんだ。
また、摩理を虫憑きにしたときの状態が正常でなかった(摩理が死にかけていた、摩理が病気であった)ため、イレギュラーな能力として虫を眠らせる能力も持っていた。
一年前(bug本編開始時から数えて)
"先生"から、不死の虫憑きについて聞いてから、不死の虫憑きを探し回っていた。感知能力で虫憑きを見つければ、不死かどうかを確かめるためにそれを襲っていた。それ故に摩理は"ハンター"と呼ばれていた。
そんな日々をおくっている中、摩理の部屋に亜梨子が訪ねてきた。友達のいない摩理は亜梨子の明るさに最初は戸惑い、「どうせすぐにこなくなるだろう」と思っていた。しかし、亜梨子がほぼ毎日のように来てくれたため、亜梨子に少しずつ心を開いていった。
「天使の薬」を迷わずに選ぶと言っていたが、亜梨子との出会いで気持ちが揺れていた。そんな時の狩りの最中、後にむしばねのリーダーとなるリナと出会う。そして、リナに言及され、自分のしていることの重大さに気付いた。その争いのに中央本部が入り込んだが、摩理は逃げ切った。そして、逃げ着いた先で発作を起こしてしまう。そこへ、不死の虫憑きが現れた。摩理と不死の虫憑きは少し話をして、その中で摩理は自分が大切なものを間違えていたことに気付く。そして、亜梨子の家へ行き、その屋根で倒れた。その日、花城摩理は、生涯を終えた。
現在
花城摩理の"虫"であるモルフォチョウは、亜梨子とともに行動していた。亜梨子の身に危険が迫れば、銀色の槍となり彼女の力になった。亜梨子の実力では勝てない相手のときは、摩理の人格を前に出して亜梨子を助けた。その際、亜梨子に"虫"が同化したため亜梨子が虫憑きと認定された。
ペルセウス流星群の夜に、亜梨子と摩理は答え合わせをした。亜梨子の体で「私が亜梨子よ」と言えば、天使の薬を選び、亜梨子としてこの世界でもう一度生きることができる。しかし、摩理はその場にいた人たちが自分の名前を呼んでくれることを知り、1人でないことを感じた。摩理は、悪魔の薬を飲みこの世界から消えることを決意する。
摩理は、その場にいる亜梨子を除いた全ての摩理を覚えていてくれる人たちに「ありがとう」「亜梨子をよろしくね」と言い残しこの世を去った。完全に、摩理の意識がなくなる前に、亜梨子は摩理を引き戻そうとするが、摩理は「亜梨子はもう大丈夫よね」といい、もう一度亜梨子に自分の夢を託し、完全にこの世を去った。