玉依シイナ
たまいしいな
概要
CV:真田アサミ
本作のヒロイン。小学6年生の女の子。
父親の玉依俊二と2人暮らしをしており、母親の玉依美園とは仲が悪いこともあり別居している。
小学生で最後の夏休み期間に田舎である祖父母の住む島に里帰りした。
ごく普通の平凡な暮らしをしてきた女の子であったが、島の海岸で溺れかけた時に竜の子ホシ丸と出会い、様々な思惑と出来事に巻き込まれていく。
性格
感情豊かで友達や父親思いの明るい子。
小学校の成績は芳しくないが、泳ぐのが速かったり、スポーツチャンバラの教室に通うこともあるように運動は得意。料理も得意なので体育と家庭科の成績は良い。
と言っても根っからの勉強嫌いというわけでもなく、わずか3ヶ月の猛勉強で全科目満点の成績を得るほどの実力を持つ。
自分の名前は漢字で秕と書くのだが「中身のない実」「実る事のない種子」という意味を指すため、あえてカタカナで書いている。
腹巻が好きという変わったところがあり、北京鍋に至っては持ち歌があるほど気に入っている模様。
ケーキが好物なのか、詐欺OPで知られるムービーにはケーキを食べられて泣いている姿が見られる。
関連タグ
物語の核心にまつわる重大なネタバレにつき、閲覧注意。
実はシイナは、黒の子供会のメンバー・涅見子の竜の子シェオルと共に対になって二体で地球を構成している竜の子の一体とリンクしており、
そのことを本人は見子に知らされるまで知らなかったが、
自分が生まれる直前に亡くなった姉・実生はシイナが生まれる前にこの運命を察知し、シイナを守る為に自ら乙姫となって家族のもとから姿を消し、幾度となくシイナの危機を救っていた。
また、シイナが地球とリンクしていることを知っていたのは鶴丸丈夫と須藤直角も同様で、
世界を滅ぼそうとする須藤にシイナを利用されないよう、
鶴丸は自分の竜の子をシイナのもとへ行かせ、
シイナを一番近い距離で見守っていた。
つまり、『地球の命運を知らないうちに背負わされた一人の少女を巡る争奪戦』というのが、この『なるたる』という作品の本質なのだ。
以外、物語の結末にまつわるネタバレ
黒の子供会との最終決戦を終え、上記のことを知ったシイナは、これまで険悪だった美園と和解し、残された仲間たちと生きていこうと決意し、鶴丸と交わる。
しかし、最終話ではこれまでの惨劇の元凶として竜の子を憎む暴徒によって家族や友人、そして鶴丸までも殺害される。
絶望するシイナだったが、そこへ涅見子が現れる。
この世界に未練なくなりましたか?
じゃあなくなってもいいですよね
見子は自身の竜の子シェオルの力を使い、自分とシイナ以外の人類を滅亡させる大虐殺を起こす。
そして何もかもが失われた地球には、それぞれ子供を宿したシイナと見子だけが残っていた。
二人はそれぞれ子供を身篭っていたため、見子の息子とシイナの娘による世界の再創造が始まる。
そして、世界を作り直すことになったことに迷うシイナを諭そうと見子が発した下記のセリフをもって、
『なるたる』の物語は終焉を迎える。
涅見子『気に入らない世界なら私がまた潰してあげるから
竜たちの乙姫は様々な思考の回路
それを使ってあんたはやりたいようにやればいい
命は代替がきくから命たりえるんだから』