上海魚人伝説殺人事件
しゃんはいぎょじんでんせつさつじんじけん
概要
ノベルス版『金田一少年の事件簿』の5作目となる作品。金田一少年の事件簿では初の海外デビューであり、サスペンス色の強い内容となっている。
そのため、堂本剛が主演を務めた実写版では最初で最後の映画となる。
ストーリー
美雪の元に、上海のとある雑技団に所属しているペンフレンドの少女、麗俐から手紙が届いた。
内容は、「何者かによって父が殺害された。その疑いが兄にかけられてしまった。事件を解決して、兄の無実を晴らして欲しい。」という物だった。
早速美雪は金田一に相談し、共に中国の上海に向かった。
異国の地を舞台に、金田一の謎解きが、今、始まる……!
怪人 魚人
深く暗い海から陸へと戻ってきた復讐者。デリンジャーを手に、上海から伝わる子守唄に準えて次々と人を殺していく。
その正体は拳銃自殺をして海に飛び込んだかつて雑技団で「魚人」を演じた女性・王美魚(ワン・メイユウ)ではないかとされているが……?
事件のキーワード
呪いの詩
犯人が見立てにしている詩で、古くから上海に存在する子守唄。
実写映画ではヨウ・スーラン(原作のメイユウにあたる女性)が自殺直前に「忘れるな」と言った呪いの唄となっており、内容に違いがある。
余談
舞台が中国の上海であるにも関わらず、中国本土ではこの映画が公開されなかった。
理由は中国の警察が日本人の探偵気取りの素人である高校生に事件を解決されたことが屈辱的だったからということである。
この因縁を未だに引きずっているのか2022年に放送・全世界配信された道枝駿佑主演の第五期ドラマは中国本土では配信されていない。国を擬人化した作品においても同様のことが言える。